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16年目の勝利宣言 CIA長官マイク・ポンペオが語る

 今も苦戦しているアフガニスタンでの戦争も、敵味方共に多くの犠牲者を出したイラク戦も2001年のアメリカ同時多発テロが始まりであったはずです。ですから、ここに来てアルカイダに対する事実上の勝利宣言には考えさせられるものがあるのです。

 

 

TheHIllより紹介します。


 マイク・ポンペオCIA局長は、月曜日に、米国は断固としてテロリストの幹部らと戦う、そして彼らの余命は僅かであろうとのべた。
 フォックスニュースの番組スペシャル・レポートで、アメリカはアルカイダのトップであるアイマン・ザワヒリ、それにビン・ラーディンの息子はもうすぐ捕らえられるのかと尋ねられると、ポンペオ長官は「私が彼らならば、後余命がどのぐらいかと考えるだろう」と答えた。さらに、「私のチームは懸命に彼らを発見し、司法の場に連れてくるために熱心に働いている」とのべ、依然としてアルカイダを追跡していることを認めた。
 9月11日の記念日に、アルカイダの勢力は16年前よりも弱体化しているとポンペオは主張した。
 ポンペオは言う。「アメリカ政府とその同盟国は、イスラム過激派幹部を発見するのに大変良い仕事をしている。しかし、過激なイスラムテロ組織の脅威は去っていない。イスラム国やアンサール・アル・シャーリア(ヌスラ戦線の後身組織)、それにその他数十もの組織がアメリカを傷つけようとしている。そしてその脅威は去っていない。だから、我々は警戒し続けなければならない。16年前に起きたことが再び起きないように」
 さらにポンペオCIA長官は、イスラム国がアメリカにとっての深刻な脅威であることを強調した。そしてオバマ前大統領の「ジョイント・ベンチャーチーム」というイスラム国評価を否定した。
 「アメリカはイスラム国を常に深刻な脅威であると見なしてきた。イスラム国が二級の脅威であったことは一度もない。実際、シリアほどイスラム過激派が結集している場所はない。アルカイダの最盛期ですらこれほど外国人戦士はいなかった。だから、我々にはまだまだなさなければならない仕事がある」とポンペオは語った。

CIA chief: Senior al-Qaeda leaders' days are numbered | TheHill

 

 これが元ネタの概要ですが、少なくともアルカイダに対しては勝利したという宣言で良いのでしょう。これは既によく知られていることですが、アルカイダを支援していたのは主にサウジアラビアカタールでした。
 カタールと言えば、サウジアラビアカタールは断交しましたね。しかも、トランプ大統領の介入によって。スンニ派諸国をお互いに争わせることで、テロ支援勢力の勢いを削いでいるのです。これは究極のテロ対策でしょう。
 実際、先日のスペインでのテロも、サウジアラビアカタール、そしてイランからの巡礼を認めた直後に発生しています。スンニ派諸国同士で争ってもらうというのが、今後のアメリカのテロ対策になりそうです。