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静かにインドとパキスタンの次の紛争を煽る中国

娘よ(字幕版)

パキスタンが鍵になります。

 「 最近の地方選挙の直前に、パキスタンのイムラン・カーン首相は、ギルギット・バルティスタン(インドがカシミールの紛争地域の一部として主張している半自治国家)に「暫定的」な州の地位を与えたことを発表した
 カーン氏の指定は、9月にパキスタン陸軍の幹部と野党議員の間で開かれた非公開の会議の直後に宣言されたもので、中国がこの爆発的な発表を暗黙のうちに支持したのではないかという憶測が広がっている。
 パキスタン陸軍のカマル・ジャベド・バジュワ陸軍最高司令官、国家間諜報機関(ISI)のフェイズ・ハメド中将、その他の上級軍将は、緊張を高め、インドとの武力衝突を生じさせる可能性のあるこの決定について、野党指導者に助言したとみられる。
 重要なのは、軍の指導者に会った人々のほとんどがパキスタン民主化運動(PDM)の一員であることである。
 11月1日に行われたカーンの発表では、ギルギット・バルチスタンを正式にパキスタンの5番目の州となる可能性があるギルギット・バルチスタン州をパキスタンの州にするための時間枠は示されなかったが、この動きは、紛争地域の中心を通る600億ドルの中国・パキスタン経済回廊(CPEC)を確保するのに役立つだろう。
 インドがどのように対応するかは未知数だが、アナリストによると、ニューデリーは2016年9月にカシミールの管制線を越えて行ったように、新たに停戦を破る軍事攻撃を選択する可能性があるという。
 しかし、今後の攻撃は、パキスタンの治安部隊がイスラマバードの支配を強化しようとしているため、パキスタンの治安部隊に対するものである可能性が高い
 カーン氏の率いるパキスタン・テフリーク・インサフ(PTI)政党は、11月15日の地方選挙で、主要野党のパキスタン人民党パキスタン・ムスリム連盟(ナワズ)を追い抜いて、ギルギット・バルティスタンで政府を樹立する構えを見せている
 野党の政治家たちは、ギルギット・バルティスタンの地位を変更するための早計な決定を下す前に、この問題は議会で審議されるべきだったと述べている。
 評論家は、カーンの正式発表のほんの数週間前に行われた、野党指導者とのトップ会談は、「ディープステート」が裏から糸を引いていたことを示しており、カーンの文民政府が軍事的に考案された設計を前面に出していることを示していると言う。重要なのは、軍が中国の支援を受けた数十億ドル規模のCPECを主導していることだ。
 予想通り、インドはパキスタンの指定を拒否し、イスラマバードが領土の「不法占拠」を隠蔽しようとしていると主張した。インドメディアの報道によると、中国はパキスタンにこの地域を統合し、その結果、この紛争地域における北京の足場を固めようとしているのではないかと示唆している。
 これらの報道によれば、イスラマバードが北京の圧力に抵抗できない可能性が高いことが示唆されているが、これは、カーン政権が満期を迎えた借金の返済に使用している30億ドルの中国の貿易金融施設をロールオーバーしようとしている時である。
 中国が期限切れの際に金融施設を延長しない場合、パキスタンの悲惨な財政とサウジアラビアアラブ首長国連邦の伝統的な金持ちの後援者との現在の関係の悪さの両方の理由で、その金額を返済することは非常に困難であることが報告されている
 ウッドロー・ウィルソン国際センターのアジア学者であり、国際政策センターの上級研究員であり、南アジア問題の専門家でもあるセリグ・サイデンマン・ハリソン氏は、自身の研究の中で、鉄道、カラコルム・ハイウェイ、ダム、高速道路などのインフラ整備のために、7,000人から11,000人の人民解放軍(PLA)がギルギット・バルチスタンに駐留していることを指摘している。
 ハリソン氏は過去に、中国はギルギット・バルティスタンへの駐留を拡大し、パキスタンを経由して石油が豊富な湾岸諸国への道路や鉄道アクセスを自由に開発し、米国との紛争で遮断される可能性のある海路を迂回させる計画であると述べている。」

China quietly fuels India and Pakistan's next conflict - Asia Times

 つまり裏口はパキスタンに任せるという事でしょう。しかし、パキスタンがうかつなのは、中国の甘言に乗ってしまえば、中国がインドに敗北した時にはパキスタンは国家がなくなるという事でしょう。

 これからなくなる国は多いと思いますが、パキスタンも消滅する国家の一つになるのでしょうか。