印パ国境の緊張の高まり
パキスタンとインドとの関係が急速に悪化しています。
元はと言えば、インド側がカシミール地方の特殊な地位を剥奪したことから始まりました。
「 パキスタンとインドの間の緊張が高まり、パキスタンを拠点とする過激派によるテロ攻撃の可能性について、インドの軍艦が警戒態勢を整えている。
ニューデリーがジャンムーとカシミールを2つの別々の州に分割する決定を明らかにして以来、火花が散っている。インドのトゥデイテレビによると、インド海軍はその後、パキスタンからの過激派によって実行される可能性のあるテロ攻撃の可能性を厳しく警戒しているとのことだ。当局者によると、インド海軍は、東部および西部の海岸の安全対策を強化し、海岸沿いの「すべての侵入地点」の監視を開始したとされている。
地元の人々は、金曜日のモスクでの祈りの後の抗議運動の恐れの中で、カシミールのインドの治安部隊が警戒態勢を取っていると述べている。
カシミール、インド、パキスタンの国境に沿って緊張が高まるばかりだ。
分割ラインでの両国の間での戦火の応酬につづいて、両国は互いに相手国を停戦を破っていると批判した。
その時までにニューデリーは、ジャンムーとカシミール地方に特別な地位を与えていた憲法370条を破棄するという決定を下していた。
その代わりに、ニューデリーは、2つの州を2つの別個の組織に分離するためにインド議会によって承認された法律を制定しました。
その後、この動きをパキスタンは非難しており、インドがジャンムーとカシミールの人々の利益のために行動していないと主張している。
イスラマバードは現在、インドとの貿易、特定の列車、空路を一時停止していますが、軍事行動に頼らないと述べています。
パキスタンのシャーマフムードクレシ外相は、木曜日に記者会見で次のように語った。「我々は軍事的オプションを検討していない」
しかし、彼は次のように付け加えた。「攻撃があった場合に対応する権利は留保しない。」
インドの外務省は、イスラマバードの批判を拒否し、同国の内政に干渉しないよう助言した。
ニューデリーは、パキスタンがイスラマバードが否定したテロリストをかくまっていると非難したと伝えられている。
1947年に独立を獲得して以来、両州はカシミールに対する主張をめぐって対立してきた。
実効支配線は1972年に合意され、現在は両国間の国境となっている。 」
ドイツがカシミール地方を確保した原因を産経新聞は次のように分析しています。
「 第1は、アフガニスタン情勢への懸念だ。米国とアフガンのイスラム原理主義勢力タリバンの和平協議は詰めの段階にある。両者が合意すれば、米軍のアフガンからの撤収に道筋がつく。その場合、タリバンを背後で支えるパキスタン軍は、インドと領有権を争うカシミール地方に戦力を集中させることができる。
カシミール地方で印パを隔てる実効支配線(停戦ライン)では、両国軍の間で小規模な衝突が頻発している。インド側では、イスラム過激組織によるテロ攻撃もたびたび発生しており、インドはパキスタンが背後にいると非難してきた。
米タリバンの和平が達成されるのを前に、インドとしてはカシミール地方の実効支配を強化することが迫られていたといえる。
もう一つは、停滞するインド経済への国民の不満を政府からそらすことだ。
インドでは今年、大規模州マハラシュトラ州、首都近郊ハリヤナ州といった重要州で議会選が予定される。
ヒンズー至上主義を掲げるモディ首相の与党、インド人民党(BJP)は自治権剥奪をマニフェストに挙げてきた。イスラム教徒が多数派のジャム・カシミール州をヒンズー教徒主導の連邦政府の完全統治下にすれば、ヒンズー教徒の支持が強まる。州議会選で勝利し、州議会議員による間接選挙で決まる上院での過半数確保を来年にも達成したいとの思惑があったといえる。 」
印モディ政権、カシミール自治権剥奪の2つの理由(2/2ページ) - 産経ニュース
こうしてみると、カシミール問題における緊張の高まりは、トランプ大統領のアフガニスタンからの撤退政策の結果であることがわかります。中東からアメリカが退くにつれて、同様の地域紛争の芽はますます大きくなると予想されます。