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維新の消滅に向けて

先ほどまでネットで大阪のじゅうみん投票の結果を固唾をのんで見守っていました。

結果は大阪市解体案は否決されました。大阪市民ではありませんでしたが、このまま大阪府が権限を集中させることには深い懸念を抱いていました。維新の人たちはIRとか万博とか派手なことしか関心がないように見えたからです。

「現在大阪市並びに大阪府が最も警戒しなければならないのは災害対策です。防災の第一人者である河田恵昭・関西大学特命教授は、「都構想よりも災害対策を優先すべきだ」と訴えていました。河田氏は、南海地震による津波被害で大阪市内の水没が予測されていること、さらに死者数は12万人と想定されていると警告した。また最近頻発する豪雨災害にも脆弱であることを問題視。淀川に架かる鉄橋は水面ギリギリまで迫っているため増水時には流木などが堆積して氾濫する恐れがあるのに、高架化されていない不備などを指摘しています。

南海地震も集中豪雨もいつ来ても不思議ではないため、都構想(大阪市廃止)より防災対策を優先すべきと河田氏は主張している。河田氏は告示日(10月12日)に自民党の反対集会にも参加。「大阪都構想のような未熟な案を通してしまうと、次に南海地震が起こると大阪市は壊滅する」と問題提起をする一方、危機感の乏しい菅首相官房長官時代の問題発言も暴露した。
 「(南海地震津波被害について、官房長官時代の菅氏に)『どうしていただけるのですか』と聞いたら、こう言ったのです。『先生、来ないでしょう』と。そんなことで政治家は困るのです。もっと将来を見通さないといけない」」

【住民投票迫る】いよいよ明日。大阪都構想(大阪市廃止)の行方 維新は災害対策「やってる感」を演出:【公式】データ・マックス NETIB-NEWS

なんと菅首相は壮大なフラグを立てていたことが明らかになったのは、おどろきでした。ここで熊本県の事例を想い起こしていただきたいのです。知事がダムがいらないと判断したために人吉市を中心とする壮絶な被害が生じたのではなかったでしょうか。地方自治体が県民や府民を殺す時代なのです。

 さて、本題にもある通り維新はこれで大きなモーメンタムを失うことになります。都構想がじゅうみん投票によって否定された以上、維新の会という政党には存続する意味があるのでしょうか。そして求心力が働くのでしょうか。それは難しいと思います。次回の衆院選では維新は勢いを失うのではないでしょうか。いきなり議席が急減することはないでしょうが、これまでのような圧倒的な支持はあり得ないでしょう。

 したがって、都構想の挫折は維新亡き後の政治的空白をうみます。この空白をどの政党が埋めるのかが今後問題になるでしょう

  ここだけの話、橋下元府知事・市長には疑いが尽きないのですよ。売国臭がするというか。気になる方は次の動画をご覧ください。