トルコリラはまだまだ下がる 独り相撲でオウンゴールのトルコ
トルコ料理はおいしいんですけどね、トルコはどこへ行くのでしょう。
このところ、アメリカとの関係が急速に悪化しています。
まず、トルコの米大使館が大変なことになっています。
「在トルコ米大使館は23日、イスタンブールなどで米国人らを標的としたテロリスト攻撃と誘拐事件が発生する恐れがあるとの信頼の置ける情報が得られたため、トルコ国内における全てのビザ(査証)業務を一時的に停止したと発表した。
大使館は、米国領事館も攻撃の標的になる恐れがあるとしている。」
米、トルコで米国人標的の攻撃情報察知 査証業務一時停止 | ロイター
その背景として考えられるのが、急速なトルコ米関係の悪化です。その原因は、例のミサイルです。
「欧米の軍事同盟、NATO=北大西洋条約機構に加盟するトルコが、NATOと対立するロシアから購入した最新鋭の地対空ミサイルシステムの試験を行い、かねてより反対してきたアメリカとの溝がさらに深まることも予想されます。
NATO加盟国のトルコは、迎撃ミサイルの購入をめぐってアメリカのオバマ前政権との交渉が不調に終わったため、ロシアから最新鋭の地対空ミサイルシステム「S400」を購入しましたが、アメリカは対空レーダーなどを通じてロシアに機密情報が漏れるおそれがあるとして、S400を実際に運用しないようトルコに強く求めています。
しかしトルコのエルドアン大統領は、23日、S400をめぐる記者団からの質問に対し、「試験は行ったし、行っている。アメリカの方針はわれわれにとって問題ではない」と述べ、試験に踏み切ったことを明らかにしました。
今月16日にトルコ北部の黒海沿岸でS400の発射実験とみられる様子が目撃された際、アメリカ国務省の報道官は「事実であれば強く非難する。NATO加盟国としての責任を果たしていない」と述べたほか、アメリカ議会からはトルコに制裁を科すべきだという声もあがりました。
トルコのアカル国防相はS400を通じてNATOの軍事機密がロシアに漏れないようにする考えを示していますが、アメリカとの溝がさらに深まることも予想されます。」
NATO加盟トルコ ロシアから購入のミサイル試験 対米関係に暗雲 | NHKニュース
このようにトルコは完全にアメリカに喧嘩を売っています。少し時間を空けて実験するという手段もあったはずですが、トルコリラが崩壊する中で「これはない」という感じです。アルメニア・アゼルバイジャンの紛争もありますし、このままではトルコリラに更なる下降圧力が加わることでしょう。