元MI6職員が中国に買収される
英語で見るとMI6はかっこいいんですが、いくら退職してからとはいえ中国の情報機関からお金をもらうのは、かっこ悪いですね。
「 MI6に所属していたイギリスのビジネスマンが、中国からのスパイに情報を売ったとされる疑惑で捜査を受けていると、ホワイトホールの関係者が語った。
EU・アジアセンターのシンクタンクを運営するフレイザー・キャメロン氏は、ブリュッセルに拠点を置くジャーナリストを装った2人のスパイにEUに関する機密情報を渡した疑いがある。
キャメロン氏はその情報を数千ユーロで交換したとされている。
しかし、キャメロン氏は、この疑惑は「ばかげている」とタイムズ紙に語った。
キャメロン氏は、1976年から1991年まで英国の秘密諜報機関MI6に勤務していたビジネスマンで、「秘密・機密情報」には一切触れていないという。
外務省と欧州委員会にも勤務したことのあるキャメロン氏は、今回の疑惑は「根拠がない」とポリティコに語り、「EU・アジアセンターとの職務の一環として、中国との幅広い接触があり、その中には二重の機能を持つものもある」と述べた。
ホワイトホールの高官は、名前を明かさないように求めたが、BBCによると、調査は英国とベルギーの諜報機関の間で長期に渡って行われてきた共同調査であり、突破口はここ数ヶ月で来ていたと主張した。
彼は、これは英国のインテリジェンスがヨーロッパのパートナーといかに密接に働いていたかの素晴らしい例であると述べた。
BBCの安全保障特派員フランク・ガードナー氏によると、BrexitをめぐるEUと英国の間の微妙な交渉を含め、ヨーロッパにおける中国の諜報活動の範囲についての懸念が高まっているという。
ベルギーの国家安全保障局は、キャメロン氏の疑惑の行動がベルギーの首都に拠点を置く「欧州の機関に対する明確な脅威」をもたらしたとフィナンシャル・タイムズ紙に引用されている。
捜査はベルギーの連邦検察官によって行われていると報じられている。」
Former MI6 man suspected of selling information to undercover Chinese spies - BBC News
BBCの報道なので内容は鉄板でしょう。むしろ注目すべきなのはキャメロン氏の操作が英国とベルギーの両国の協力のもとに行われていたということでしょう。ベルギーのブリュッセルといえばEUの本部があるわけですから、EUが本格的に中国に対抗し始めているとみることができるでしょう。