FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

世界に跋扈する中国のスパイ

 

関西限定・あたり前田のクラッカー 8袋入

 「中国のスパイが世界中で活躍しているのは当たり前だのクラッカーだ」といってみたかったのですが、商品として存在するところが、いかにも関西らしいですね。

 一日のうちに中国スパイの事件が3件も報道されるというのはあまり例がないように思います。

1件目

「 ドイツの検察当局は15日、中国のためにスパイ活動をしていた容疑で3人を捜査していると明らかにした。メディアによると、容疑者の中には元欧州連合EU)大使も含まれているという。
 ニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)によると、容疑者の1人はドイツの外交官としてベルギー・ブリュッセル欧州委員会(European Commission)で勤務した後、EU大使として複数の国々に赴任した。他2人は「著名なドイツのロビー会社」で働くロビイストとされる。
 検察当局は容疑者らの詳細を明らかにせず、まだ逮捕はしていないと述べた。一方、警察が15日にベルリンとブリュッセル、ドイツ南東部のバイエルン(Bavaria)州と南西部のバーデン・ビュルテンベルク(Baden-Wuerttemberg)州で、3人に関連した住居や事務所を家宅捜索したとのシュピーゲルの報道内容を認めた。
 シュピーゲルによると、EU大使とロビイストの1人には、「私的および営利情報を中国の国家安全省と共有」した疑いがかけられている。もう1人は、そうした情報を「共有する意志」を示すにとどまったとみられている。
 主犯格とされる元EU大使は2017年にEUの仕事を辞め、ロビー会社に転職したとされる。その後、他2人をリクルート。同年にスパイ活動を開始したとみられている。
 有罪が確定すれば、中国のスパイ活動が露見した希少な事例となる。」

ドイツ検察、「中国のスパイ」容疑で3人を捜査 1人は元EU大使か 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

2件目

「 米紙ニューヨーク・タイムズNew York Times)は15日、米当局が今年9月に、バージニア州にある米軍基地に車で侵入しようとした中国大使館の関係者2人をひそかに追放していたと報じた。
 同紙は事情を知る複数の関係者の発言として報じた。米国が中国外交官をスパイ容疑で追放したのは30年超ぶりだという。
 報道によれば、追放された外交官の少なくとも1人は、外交官を装った情報部員だった。
 2人は妻たちと共に、バージニア州ノーフォーク(Norfolk)近郊の特殊部隊などが拠点とする機密性の高い軍事基地の入り口の検問所に車で侵入。入場許可証を持っていないことに気付いた警備員が引き返すよう指示したが、彼らは基地へと進んだ。追跡する軍関係者をかわしたが、消防車に行く手を阻まれて停車を余儀なくされたという。
 2人は受けた指示を理解できなかったとしているが、米国側はこの説明に納得していない。」

米、中国外交官2人を追放 軍事基地への侵入、スパイ容疑で 報道 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

3件目

「 中国系オーストラリア人の高級車ディーラーを政治工作員にして連邦議会に送り込もうとしたとされる中国の試みについて、オーストラリア当局が捜査を進めている。情報機関のオーストラリア保安情報機構(ASIO)が24日夜、明らかにした。
 豪メディア大手ナイン(Nine)系列で24日夜に放送された報道番組「60ミニッツ(60 Minutes)」で、中国の工作員が高級車ディーラーのボー・「ニック」・ジャオ(Bo "Nick" Zhao)氏(32)に100万豪ドル(約7400万円)を支払い、メルボルンの選挙区から連邦議会選に立候補させようとしたという疑惑を報じた。
 ジャオ氏は昨年、スパイになるよう打診されたとASIOに明かし、今年3月にモーテルの部屋で死亡しているのが見つかった。
 ASIOのマイク・バージェス(Mike Burgess)長官は24日夜、声明を出し、ASIOは以前からこの件について知っており、「積極的に捜査を進めている」と明らかにした。バージェス氏が声明を出すのは異例。
 バージェス氏は、ジャオ氏の死も捜査対象になっているため、これ以上のコメントは避けるとした上で、「敵対する外国の情報活動は、依然としてわが国とわが国の安全保障に対する脅威となっている」と指摘した。
 オーストラリア議会の情報・安全保障合同委員会で委員長を務めるアンドリュー・ハスティー(Andrew Hastie)議員は、「超現実的」で「スパイ小説から飛び出した話のようだ」と述べた。
 オーストラリアでは23日に、中国のスパイだったという「威廉王(William)」こと王力強(Wang Liqiang)氏が、香港で活動する中国軍の情報将校の身元と、台湾やオーストラリアで行われている活動の内容と資金源に関する詳細な情報を豪当局に提供していたと報じられたばかりだった。」

「スパイを豪連邦議員に」 中国の試みを捜査 オーストラリア 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 おーすとらラリアに政治工作というのはよく理解できます。移民国家ならば、政治的に調略すれば、大丈夫という目算があるのでしょう。それと同じ工作を仕掛けられているのが、カナダやニュージーランドといった移民国家ですね。

 アメリカ本土では秘密の施設に正面から突入ですから、映画か何かの見過ぎではと思います。それでも偵察する価値があると中国本国が判断したのでしょう。この場合は国外退去でよかったのですが、議員に立候補させようとした事例は、悲惨な結果になってしまいました。それでも、オーストラリアは日本とは異なり防諜機関があるのです。日本の国会議員はそうした組織の必要を提唱する人がいません。残念なことです。