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韓国の国際関係を悪化させる要因

特定化学物質標識 815-21A フッ化水素

北朝鮮からは、非難され、イランからは原油代金を引き渡せと言われ、何かと国債関係が悪化している韓国ですが、フッ化水素などの製品に関してホワイト国に戻すように日本に要求していました。ひょっとするとこれらのことは結びついていたのかも知れません。

 6月9日、北朝鮮は、南北の軍当局間のホットライン(直通電話)を含む、韓国との公式の通信連絡線を全て遮断。金正恩体制は韓国を「敵」と位置付けました。背後で差配しているのは妹の与正とされますが、この背景に関しては明確な説明は見られないようです。しかし、核開発に必要な資源を韓国が提供していないことが理由だとするとこの関係悪化も納得が出来ます。もう一つはイランとの関係悪化です。

「ロイター通信によると13日、ハサン・ロウハーニー・イラン大統領はこの日、国営メディアIRNAで「韓国がイランに対して、私たちの中央銀行の資金で基本財と医薬品、人道的物品を購入することを禁止したことは、決して容認できない」とし「韓国政府ができるだけ早くこの措置を解除することを期待している」と述べた。」

イランはご存知の通り核開発国で、ウランの濃縮に純度の高いフッ化水素が用いられます。韓国はイランに対して原油代金のつけがたまっているので、こうした批判がなされたのでしょう。これも、赤字の載笠弁済として、フッ化水素横流ししていたとみれば筋が通ります。韓国に輸出されたフッ化水素が最終的にどこに輸出されたのかを知れば、このところの事情も明らかになるでしょうが、現在のところは推測に過ぎません。

 ただ、韓国は米韓同盟を破棄するつもりなのではという印象があります。サムソンの中国の半導体工場を中国が利用するためには、韓国を自陣営に引き寄せなければなりません。このシナリオが成り立つためには、中国と北朝鮮の関係が円滑でなければなりませんが、今のところ関係は良好のようです。