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トランプ政権の今後

暴動/バトル・プリズン (字幕版)

 コロナ騒動まではともかく、その後にこのようにアメリカが崩れるとは思いませんでした。

 「ドイツのアンゲラ・メルケル首相は先日、ドナルド・トランプ米大統領が6月末の開催を目指していたG7(主要7カ国)首脳会議への出席を辞退。イギリスのボリス・ジョンソン首相は、ロシアをG7に復帰させるというトランプの提案を拒絶した。これらのケースはいずれも、欧州の同盟国や友好国がいかにアメリカに幻滅しているかを浮き彫りにしている。幻滅は今に始まったことではないが、最近のトランプ政権の新型コロナウイルス危機や全米で続く抗議デモに対する対応がダメ押しになった。

 

デモ対応でいえば、先週末にホワイトハウス周辺の平和的なデモ隊が「強制排除」されたことに、メルケルをはじめヨーロッパの複数の当局者から非難の声が上がった。アメリカが掲げてきた民主主義の価値観から離れ、権威主義に向かいつつあることに、同盟諸国はうんざりしている。カナダのジャスティン・トルドー首相の意気消沈ぶりは、ホワイトハウス前の平和的なデモ隊に催涙ガスが使われた事件について問われた記者会見でも明らかだった。長いこと言いよどんだ挙句、信じられないものを見た、という表情で彼は言った。「(あの事件には)恐怖と狼狽しかなかった」

米政権のデモ弾圧を見た西欧諸国は、今度こそアメリカに対する幻想を捨てた | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

メルケル首相のG7不参加は、米国への不信というよりは中国への忖度でしょう。英国のジョンソン首相のG7のロシアの参加反対は、英国とロシアの関係を考えれば当たり前です。

 むしろ、国内の不穏な情勢に対して軍を動員しようとしたことに国外だけでなく、国内からも批判が集まっていますが、普通のアメリカ人ならば、秩序の維持を主張するトランプ大統領に軍配を上げることでしょう。民主党などは、警察の解体を主張するほどです。国内の治安が乱れているところに警察を解体すれば、どうなるかは火を見るよりも明らかでしょう。ここまではみとめるにしても、米軍が一般市民に対して発砲することになれば、その際のあれ方は今からでも想像出来ます。共和党内部でも上院選は壊滅するという予想があり、浮き足立っています。つまりは、トランプ大統領は非常に孤立しているのです。最後に残るのは、トランプ大統領が自国民を信頼するか、あるいは信じないのか、そのあたりが今後のトランプ大統領の運命を決定することになるでしょう。暗殺されることはないと思いますが、不意の病気で執務を継続出来なくなるかも知れません。