宇宙を支配するアマゾン
武器商人ならぬ、アマゾンが宇宙を支配するとは。..
日本の産業の弱点は、基準作りにあります。スタンダードというか枠組を出してしまえば、後は自動的に儲かるようになるというのがGAFAの企業群の特徴でした。
ですから、今回のニュースにも、驚きはあっても違和感はないのです。
「 米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)は4日、3000基以上の衛星のネットワークを構築し、高速インターネットサービスを提供する計画を進めていることを明らかにした。
発表によると、「プロジェクト・クイパー」と名付けられた計画の下、低軌道衛星の「コンステレーション」を打ち上げ、ブロードバンド・インターネットへの基本的なアクセスがない世界中の人々に低遅延の高速ブロードバンドを提供するとしている。
アマゾンはプロジェクトの詳細を3月に国連の国際電気通信連合(ITU)に提出していた。
同社の衛星プロジェクトはイーロン・マスク氏率いるスペースXやエアバスが出資するワンウェブなどと競合する。ワンウェブは2月に初めて6基の衛星を打ち上げた。
スペースXやレオサット、カナダのテレサットは、通常の通信衛星より地球に近い軌道を周回する数百もしくは数千基の小型衛星を使ったデータネットワークの構築に取り組んでいる。
アマゾン創業者兼最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏が率いる宇宙ベンチャー、ブルー・オリジンは今年、衛星コンステレーションの一部打ち上げについてテレサットと合意を結んでいる。」
米アマゾン、3000基超の衛星打ち上げ計画 ブロードバンド提供へ - ロイター
これが実現すれば、インターネットのインフラがない国や地域にでもアンテナを着けるだけで通信が可能になります。当然、物流に関する情報の流れもそこに乗るわけで、アマゾンは世界中の物流と通信を抑える基盤になってしまいます。このままでは、アマゾンに嫌われれば生きていけない世の中になりそうです。実際、gmailなどでもいきなりアカウントが停止されるケースなどもあるようです。アマゾンしか手元に流通がなければ、その日から生活ができなくなります。その他の個人情報もネットワークに吸い上げられることを考慮すれば、末恐ろしい世界が待っているのかも知れません。