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トランプ大統領がうざすぎる!

うちのメイドがウザすぎる! (2) (アクションコミックス(月刊アクション))

 習近平もミーシャちゃんがメイドを嫌っているようにトランプ大統領を嫌っているとすれば、微笑ましいですね。まあ、冗談ですが。

  習近平の演説に関する記事を読む限りでは、習近平アメリカの貿易戦争に対して(少なくとも表向きは)「受けて立つ」というスタンスを明確にしています。

 第一に、習近平が強調したのは共産党の優位でした。「党、政、軍、民、学、東西南北すべてを党が指導する」「共産党の指導が中国の特色ある社会主義の最大の強み」という発言からは、政治体制という意味では、中国共産党は絶対に民主化などしないし、これからも、中国共産党が中国を統治するという意欲を明確に表しています。逆に言えば、アメリカに大きく妥協することはないと述べているともいえます。

 習近平の頭にあるのは、「党の指導」の名のもとで経済への統制を強化することであり、「市場開放」などはそもそも関心がないということです。実際、1時間余りの演説でも「市場」という言葉は4回しか使わなかったほどなのです。これではますますアメリカとの妥協の余地がなくなることになります。

  今後の改革についても、「何をどう改めるかは『中国の特色ある社会主義』を発展させるかどうかが尺度になる」「改めるべきでないものや改められないものは断固改めない」といった発言からは、アメリカからの開放要求に対して(少なくとも中国国内向けには)あくまで抵抗するという姿勢を明確にしています。

  特に意識されているのはアメリカで、「旗幟鮮明に覇権主義や強権政治に反対する」「自らの意志を他人に押しつけたり、他国に内政干渉したりするのは反対」という発言が、アメリカからの干渉を嫌がっていることを裏付けています。まあ、この発言にしても「お前が言うのか(爆)」という発言ですが。

 「中国が他国の利益を犠牲にして発展することはない」「中国の発展はあらゆる国の脅威にならない」という文言も垣間見ることはできますが、結局のところ、アメリカの中国に対する構造改革の要求には応じる気がないという本音トークであったという見方ができます。一言でいえば「トランプ大統領がうざすぎる」ということになるでしょう。「もういやなんだよ。トランプなんか相手したくないんだよ」という習近平の心の声が聞こえてきそうです(笑)。
 これでは、来年の2月を待たずに米中間の緊張が高まることでしょう。

発言に関しては日経から引用しました。

習氏、中国の改革「すべて党が指導」 企業や市場も :日本経済新聞