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態度を硬化させる中国人民解放軍

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 米中対立はついに軍事面にも及びつつあります。

 「 中国は、来月米海軍が香港への寄港する許可要求を拒否した、とウォールストリート・ジャーナルが月曜日に報じた。
 香港寄港を拒否する決定は、米国と中国の緊張が経済面と軍事面の両面で拡大する中で生じた。
 WSJによると、ワスプ派遣打撃軍は現在、東シナ海にあるという。 この空母は8月以来航海を続けており、1,600人の海兵隊員と船員を搭乗させることができるという。
 中国はまた、両国の海軍最高司令官間の今後の会談を中止した、とWSJに報じられている。
 中国海軍副長官の沈金龍氏は、ジャーナルによると、ロードアイランドの世界海軍関係者集会であるInternational Seapower Symposiumで、ジョン・リチャードソン海軍作戦部長と米国で会う予定になっていた。
 「我々は、沈金龍副長官が中国に召喚され、リチャードソン提督と会談しないことを知った。現時点ではこれ以上の情報はない。」と、ペンタゴンのスポークスマンと陸軍中佐のデビッド・イーストバーンは声明の中で新聞に語った。
 先週、米国は中国と中国の関係者、中央軍事委員会委員総装備発展部部長の李尚福に、クレムリンからの戦闘機とミサイルの購入したことに対して制裁を科した。
 国務省は、李尚福と中国は、2017年後半と2018年初頭にロシアのS-400地対空ミサイルシステム用のSu-35戦闘機と装備の購入を目標としていたと述べた。
 トランプ政権はまた、中国の輸入額2,000億ドルを目標に、今月初めに中国に最新の関税措置を課した。
 この発表は、中国が米国の600億ドルの輸入関税で報復するよう促した。」

China blocks US Navy ship’s port visit to Hong Kong: report | TheHill

 経済だけでなく、軍事面においても米中の関係が急速に悪化していることがわかる記事ですね。

 これで中国も覚悟を決めたでしょうし、アメリカ側に少しでも好きができれば、対米参戦を行う気なのでしょう。米空母の香港からの締め出しに加えて、米作戦部長との会談も中止というのは、近年まれに見る厳しい対応でしょう。

 ただ、いつまでも中国が強硬な姿勢を維持できるかは疑問です。今後の関税戦争で中国はかなりのダメージが予想されているためです。

 少なくとも、今回の一件を境に、中国は本気でアメリカと対抗する手段を採用する可能性が一気に高まったとはいえそうです。