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イタリア、ユーロ売り祭りを開催(の予定)!

三ツ星カラーズ5 (電撃コミックスNEXT)

 三つ星カラーズおもしろかったですね。話は5つ星なんですが・・・。

 イタリアの政局がまた不安定化しそうです。

  「イタリアの株式市場は昨日急落した。反体制派の5つ星運動(M5S)が6月の総選挙を要求したためだ。
 5つ星運動(M5S)の指導者であるルイジ・ディマリオは、連立交渉が頓挫し、イタリアのマーケットに打撃を与えているので、6月始めに総選挙を実施するべきだと主張した。
 DZバンクのストラテジストであるダニエル・レンツは次のように語っている。「もう一度選挙を実施すればそれだけ不確定性は高まる。しかし、忘れてはならないのは、まだマーケットが平静を保っていると言うことだ。」
 「これはちょっとした驚きだ。そして、おそらくは、これがイタリアのマーケットがアンダーパーフォームしている理由なのだ」
 イタリアの株式市場は、ベンチマークのFTSE MIB指数が大幅に下落したため、下落した。それは34ポイント下落(-0.5%)と唯一下落した市場となった。
 イタリア10年債は6ベーシスポイント上昇して1.80%となった。他のユーロ諸国よりもアンダーパーフォームしている。 
 ドイツ国債との金利差は125bpsに達した。金曜日には117bpsだったのである。
 イタリアのマーケットは3月の総選挙の結果に対しては抵抗力を示した。しかし、新たな総選挙は投資家に負担になる可能性がある。
 反移民同盟が率いる中道右派連合は、先月の選挙で最も多くの議席を確保した。そして、5つ星運動は、単独で最大の政党となった。中道左派民主党は、3位に甘んじている。
 ラド・バンクのストラテジストのリン・グラハムテイラーは、「もう一度選挙を行えば、同盟と5つ星運動の連立政権になる。これはマーケットにとって最も厳しい結果だ」
 「これは民主党に連立交渉に応じるように求める手段以上のことを意味している」
 欧州中央銀行(ECB)も、ドイツとイタリアが今月もインフレターゲットを実現できなかったことに失望するだろう。
 イタリア債券の売りは、スペインやポルトガルの債券利回りを3から4bps上昇させている。その一方で、単一通貨圏の金利は僅かに高まっただけだ。
 最近のドイツとイタリアの物価のデータは地域債券市場を後押しする内容となっている。
 月曜日に発表されたデータによれば、ヨーロッパ最大の経済大国であるドイツでの年間のインフレは、4月には落ち着きを見せてきた。その結果ECBが掲げてきた年間2%の物価上昇率は困難になっている。
 イタリアの物価上昇率も、3月には0.9%であったのが、4月には0.6%にまで下落している。「ドイツのインフレデータは、今週末のユーロゾーンのインフレ率も押し下げることになるだろう」とコメルツ・バンクのライナー・ギュンターマンは述べている。」

Italy stock market: FTSE MIB insex falls amid calls for general election | City & Business | Finance | Express.co.uk

 結論から言えば、連立交渉は失敗に終わり、もう一度選挙をしなければならないということです。しかし、マーケットはその衝撃に耐えられないというのが、今回の記事の結論になります。

 ドイツ経済の減速とイタリア政局の不安定性は、今後もユーロ安をもたらすことになるでしょう。