ヨーロッパでくすぶる移民問題
ツェッペリンといえば移民の歌ですが・・・。ドイツ国内では移民問題の火種は消えていないようです。
「 ドイツのメルケル首相とEUは、ホルスト・ゼーホーファー独内相が、移民危機に対してEUの合意を形成できず、EUとイタリアの緊張が高まっていると批判したために、圧力にさらされている。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、EUの移民協定に対する行動の欠如に関して、自らの連立政権内から新たな圧力に直面している。
メルケル首相は、ギリシャとスペインとの二国間協定を締結しており、移民の国境を越える扱いについてイタリアと協議していると言われている。
しかし、危機に向けた取り組みに関する欧州全体での合意は今のところ存在しない。
メルケルの内相であるホルスト・ゼーホーファーは、EU全体の合意を締結できなかった欧州連合(EU)の無能を批判している。
土曜日に市民に公開されている記者会見で、ゼーホーファー内相は、ブリュッセルとEU諸国の指導力に不満を感じているとのべた。
彼は、現在展開している地中海での移民危機に関するイタリアとEUの衝突に関して質問を受けた。
日曜日に、137名の移民がシシリー島の港に上陸することが許可された。それ以前は上陸は拒否されていた。
先週の初めに、この問題に関して論争が生じ、その間に副首相のディマイオがEUに資金を拠出しないと恫喝した。
土曜日の事件の後で、ゼーホーファー内相は、イタリアを支持しているように見えた。そしてイタリアの転向は、EUの失敗の結果発生した悲劇だと主張した。
彼は、毎週毎週ヨーロッパは移民や難民を受け入れ続けることはできないと述べた。
ゼーホーファーはさらに次のように付け加えた。「事態に前進が見られないのは悲劇だ」「各地に散らばった船舶を受け入れることもできないし、毎週人々をおぼれさせるわけにもいかない」
「EUはこの問題を解決できなければならない」
「彼はまた、EU全体の合意ではなく、ドイツとイタリアの間で合意がなされることには楽観している」と述べた。
内相は、イタリアが以前の亡命希望者を引き受け、ドイツがそれと同数の海上で保護された難民を受け入れるという合意になると述べた。
ゼーホーファー内相は、合意の可能性は「非常に高い」と述べている。
しかし、二国間の合意では不十分で、EU規模での合意が必要だと付け加えた。
今年初め、ゼーホーファー内相は、ドイツの国境政策をめぐってメルケル首相と論争に巻き込まれた。
この論争のために、メルケル首相は罷免される寸前までいった。しかし、土壇場の交渉でそれは回避された。
ゼーホーファー内相の後に記者会見を行ったメルケル首相は、国境政策をめぐって他の連立政党との論争が生まれる可能性を全否定した。
メルケル首相は、新たな連立政党間での論争の可能性を否定し、「年金改革はうまくいっている」「合意はすぐになされるだろう」と述べた。
メルケル首相は、連立政党間の衝突の可能性はゼロだと述べた。」
秋の地方選挙が気になるCSUとメルケル首相CDUとの衝突がまだ解決されていないことがわかる記事です。あとは地方選挙で、メルケル首相のインチキがどう評価されるかでしょう。やはり、メルケルはだめだということになれば、その段階でメルケル降ろしが始まることでしょう。そうなれば、EUは始まって以来の危機をむかえることになります。イタリアの方も、火種がいっぱいなようです。そろそろメルケル首相も年貢の納め時なのでしょうか。