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貿易戦争は回避できるby中国

新極道の妻たち 惚れたら地獄

 中国の側でも、なぜ中国が1980年代から急速に経済成長を遂げることができた理由を知らないのは意外です。

 それぐらい、これまでの事実上の米中同盟は隠されてきたというべきでしょうか。

 人民日報からです。

2018年5月1日、米華字メディア・多維新聞によると、ムニューシン米財務長官ら米政府代表団は、3日から中国を訪問する。中国政府は貿易分野での全面衝突を避けるため、最大限の敬意をもって歓迎する見通しだ。中国政府関係者の1人は「中国は日本ではない。日本が1990年に経験した同じ轍は踏まない」と語った。 

米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、米代表団は3日から2日間、貿易不均衡、知的財産権、技術協力や合弁事業について中国政府と話し合う。ムニューシン氏は協議の行く末について楽観的だという。中国側は自動車の輸入関税の2割引き下げ、外国製映画への市場開放、液化天然ガスなど外国製品・原料の購入増などを提案する計画だ。 

中国政府は自国の競争力強化が重要と考えており、人民元高で米中貿易バランスの不均衡は解消できないとみている。円高によるバブル景気の到来、崩壊を経験した日本の二の舞は避けたい考えだ。

中国は日本と同じ轍は踏まない―中国政府関係者|レコードチャイナ

 この米中秘密条約は、1980年のレーガン政権成立と共に始まっていたのですが、特に冷戦崩壊以降、その傾向が強くなりました。この秘密同盟では、強くなりすぎた日本の経済力を米中が挟撃することを目的にしていました。

 日本がすっかり弱体化した段階で、今度は俺の番か!?と気が付いたのがアメリカというわけです。特にトランプ政権以降、対中強硬策が前面に現れるようになりました。これは、秘密条約が中国も知らないうちに破棄されたことを意味しています。ただ、現実問題として、アメリカの農産物の主要な輸出先の一つが、中国であるため、そして、中国に進出している多国籍企業の面目もあるので、中国との破談が、トランプの思い付きのように報道されているにすぎません。

 今回の米中交渉では、ある程度中国が譲歩して終わるでしょう。それでも中国の貿易黒字があまりに巨額であるために、再び問題が提起されるはずです。そして、アメリカから中国への技術流出も議題になります。外貨に乏しい宙金平政権は、いやでも、アメリカの要求をのまざるを得なくなります。

 これでは、習近平が三期を務めることは不可能ですね。