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中国による戦略情報収集

戦略大作戦(Blu-ray Disc)

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 クリント・イーストウッド若いですね。というのはさておき、中国による情報収集が活性化しているようです。

  ブルームバーグから紹介します。

「中国のハッカー集団が、領有権で対立が続く南シナ海に関係する米国のエンジニア・国防関連企業を主な標的とする一連のサイバー攻撃を開始した。米サイバーセキュリティー会社ファイア・アイが明らかにした。

 ファイア・アイは、サイバー空間でスパイ活動を行う「TEMP.Periscope 」と呼ばれるグループを2013年から監視しており、この集団は中国政府の利益になる情報の収集を目指しているもようだ。ファイア・アイのシニアアナリスト、フレッド・プラン氏(ロサンゼルス在勤)は、南シナ海に関係するか、顧客が南シナ海で操業している米国の海事関連会社が主な攻撃対象になっていると語った。

 同氏は「彼らは戦略的に利用可能なデータを求めており、国家のスパイ活動と一致する。民間会社がそうしたデータから利益を得ることは恐らくないだろう」と指摘した。

 プラン氏によると、「TEMP.Periscope 」のハッカーらは、開発中のシステムが海上での活動をどの程度正確に感知できるかやレーダーの探知範囲といった分野の情報を狙っており、サイバー攻撃は増加ペースが先月加速し、それが続いているという。」

中国のハッカー、南シナ海関連の米企業を攻撃-戦略情報の収集狙いか - Bloomberg

 ファイア・アイというのは以前はマンディアントといっていましたね。これはファイア・アイ者の社長の名前なので、名称を変更したのだと思います。

 この記事が伝えているのは、人民解放軍の情報機関の活動です。以前であれば、ヒューミントは総参謀第二部、シギントであれば、第三部と第四部と区分けがされていたのですが、最近では第二部が総参謀部情報部に、第三部が技術部に、最四部が電子対抗レーダー部となっています。

 この第三部の中でも、第二局がアメリカ・カナダを担当しており、大部分の部局は上海に置かれています。日本を担当しているのは第四局で、こちらは山東省に置かれています。

 肝心のTEMP.Periscopeですが、2018年初頭から、エンジニアリングおよび海事機関、特に南シナ海問題に関連する侵入の波を追跡しているようです。このグループは他の警備会社からも「Leviathan」として報告されているとのことです。

 このTEMP.Periscopeによる現在の作戦は、2017年の夏以来、急速に拡大していることが報告されています。TEMP.Periscopeは、他の複数の中国サイバースパイ活動家と同様に、最近再登場し、修正されたツールキットで操作を行うことが観察されています。このグループの既知の目標は、海洋産業ならびにエンジニアリングに焦点を当てた組織であり、そこには米国の研究機関、学術機関、および民間企業が含まれています。 

 現在のところは、世界の目はシリアやイエメン、それにアフガニスタンといった中東地域と、北朝鮮問題にそそがれていますが、中国、特に人民解放軍も、改組がすんで積極的に情報収集を行っているということです。

 技術系で、これだけ手広く活動しているのですから、今後はヒューミントでも再び活動を再活性化させるとみられます。