妹パワーに屈したペンス副大統領
たとえどれほど強硬な主張を展開していたとしても、そろそろ妥協の時間と考えたのかもしれません。
現在のところ、ペンス副大統領が金与正(ヨジョン)と会談したという話は伝わっていません。しかし、条件をつけずに議論をするともペンス副大統領は述べています。
「米国は北朝鮮への圧力を維持する一方で、同国の核プログラムに関して協議に取り組む用意がある。米紙ワシントン・ポストが11日、ペンス副大統領とのインタビューを引用して伝えた。
同副大統領と韓国の文在寅大統領は平昌冬季五輪に際して会談し、五輪後の戦略で合意。同氏は戦略について「最大限の圧力と同時の関与」と呼んでいる。五輪からの帰途、同紙とのインタビューに応じた。
副大統領は「要点は非核化に向けた重要な措置とわれわれが確信する事柄を彼らが実行するまで、圧力は停止しないということだ」と指摘。「つまり最大限の圧力は続き、強まる。だが、対話を望めば、話をするだろう」と述べた。
ペンス副大統領の発言は、北朝鮮が非核化の目標に最初に同意するまで同国とのいかなる対話にも関与しないとのトランプ政権の従来のスタンスからの転換となる。」
米国は北朝鮮と対話の用意-ペンス副大統領がWP紙に語る - Bloomberg
恐らくアメリカは勧告という国を断念しつつあるのだと考えられます。現在の体制下では在韓米軍を置き,勧告をまもっていますが、核兵器保有国である北朝鮮に対して露骨にすり寄る文在寅政権を見れば、「ばからしくてやってられない」と言うことなのだと思います。
今回の金与正の訪韓によって、南北対話は朝鮮統一に向けて進むと見られます。もし南北が統一された朝鮮が生まれれば、在韓米軍も置く意味はなくなります。
それでも、在韓米軍のない韓国、いや統一朝鮮の安全保障はどうなるのでしょうか。統一朝鮮は日本に取って重大な脅威になるということは言えそうです。