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仮想通貨投資家への遅すぎるアドバイス

 今日、ツイッターを眺めていると、膨大な金額を失っただけでなく、数百万も追い証をくらった人の話が出ていました。

 その昔FXでも、財産を溶かした人の話はよく聞きましたが、仮想通貨になると値動きも激しく、ばくちのようにも見えます。チャートから見れば、取引は可能なのかもしれませんが、実需の動きもあるFXの方が、値動きが予想しやすいように思います。

 いずれにせよ、全財産を仮想通貨でというのは、危険すぎると思います。

 ブルームバーグからです。

 「新しい投資ファンド、インベストX・ファイナンシャルのマーカス・ニュー氏は、仮想通貨ビットコインへの投資で一財産築いた投資家に、分散投資を勧める。ドットコム・バブル時に結局全てを失った投資家のようにならないためだ。

  「分散が必要だ。利益の一部を確定しよう」と同氏は言う。「われわれはそれを非常に容易にしようとしている」と説明した。
 
  投資家から現金を受け入れて仮想通貨に投資するファンドは多いが、ニュー氏のファンドは逆だ。仮想通貨を受け取ってより伝統的な資産クラス、この場合は株式公開が近い未公開株に投資する。
  ユーリカヘッジによれば、仮想通貨に投資する9ファンドの2017年成績はプラス1167%だった。ヘッジファンド全体ではプラス8%。逆の投資をするファンドが少ないのは無理もない。しかしインベストXは最大リターンではなく用心を売り物にする。新ファンドは18日に募集を開始し1億ドルを集めることを目指すという。

 「仮想通貨に投資する人の多くはこの資産クラスが何億ドルもの利益をもたらすことになるとずっと前から信じている。そのため、ビットコインから他の仮想通貨に分散するだけだ。しかし、ドットコム時代にも全く同じことを聞いた。『別の仮想通貨』ではなく『別のドットコム銘柄』だったというだけの違いだ」とニュー氏は話した。

 同氏がビットコイン長者たちに売る決心をさせることができるかどうか、それはまだ分からない。」

 先に挙げた人も最初の投資金額は30万だったそうですから、全額失ってもあきらめがつくかもしれません。しかし、追証で数百万円+税金となると気が遠くなりそうです。

 分散投資と言われればその通りで、ビットコインの持ち分を100万程度にしておいて、残りの利益は東証ETFにでもしておけば、少なくとも全額を失うこともなかったでしょう。

 そう考えると、ビットコインで未公開株に投資というのは夢があって面白いかもしれません。仮想通貨がいずれ下落するとすれば、未公開株でなくとも資産の一部を株式に移しておいた方が、あるいは気になるようであれば、現金化しておいた方がよいようにも思えます。

 どうしても、もうけたい!というのであれば、仮想通貨の胴元になるのが一番リスクが少ないと思います。