中国、SNSを用いて偽のプロファイルで情報収集
日本経済新聞から紹介します。
「 ドイツの連邦憲法擁護庁(BfV)は10日、中国の情報機関が使用しているとされる偽のSNSプロフィルを一部公開した。この中には、いかにも地位が確立され、信頼できそうな機関やシンクタンク、大学に属すると称する学者やコンサルタントなどが含まれている。
最も広く使用されているプロフィルには、ヘッドハンターやプロジェクトマネジャー、アシスタントだと称する魅力的な若い女性や男性の写真が使われている。BfVが公表したものには、中欧発展研究センターのリリー・ウーとアレックス・リー、中国国際政治経済センターのレティシア・チェン、中国政法大学のエバ・ハンといった名前やプロフィルが並んでいる。
■1万人以上のドイツ人と接触か
BfVが今年設置した特別プロジェクトグループは、中国の情報機関がこの方法で約1万人のドイツ人と接触したことを突き止めたが、実際の数はこれを大幅に上回るとみている。
BfVのハンスゲオルグ・マーセン長官は、「中国の情報機関はデジタル空間での攻撃に新たな戦略を用いている。特にリンクトインなどのSNSを用いた大掛かりな情報収集やリクルート活動を行っている」とした上で、「我々が対処しているのは、議会や省庁、政府に潜入しようとする壮大な企てだ」と述べた。
今回の発表はSNSを9カ月間調査した結果に基づく。
BfVは「SNSを通じた接触は少し前から外国の情報機関がたくらんでいることだ。習慣や趣味、さらには政治的関心といった情報が、何度かクリックするだけで偽造できる」としている。
独メディアの報道によると、中国情報機関は偽のプロフィルを使ってドイツや欧州議会の議員だけでなく、軍関係者、財団やロビー団体の代表者とも連絡を取っていた。」
いかにも中国が行いそうな情報収集ですね。中国の情報活動に関しては、このところ低調でしたから、久しぶりのニュースでした。
当然,日本でも同様の作戦が行われているでしょう。これは,どう対処したものでしょうか.頭が痛いところです。