サウジアラビア・イスラエル・アメリカの同盟
イランと、おそらくはその背後のロシアに対抗するために中東では新たな同盟が結成されようとしています。
NHKからです。
11月17日 16時36分
中東イスラエルの軍のトップが、国交のないサウジアラビアのメディアのインタビューに応じ、共通の敵国とするイランに対抗するため、「イスラエルは経験や情報を共有する用意がある」と述べて、サウジアラビアに向けて異例とも言える連帯を呼びかけました。
イスラエル軍のトップ、アイゼンコット参謀総長は、国交のないサウジアラビアのアラビア語のメディア「イーラフ」とのインタビューに応じ、16日に記事がインターネット上に掲載されました。
この中でアイゼンコット参謀総長は、「イスラエルとサウジアラビアはイランに対抗するという目的を共有している。イスラエルは経験や情報を共有する用意がある」と述べて、サウジアラビアに向けて異例とも言える連帯を呼びかけました。
また今月14日には、レバノンの新聞がサウジアラビア政府内部の機密文書を入手した内容として、「サウジアラビアとイスラエルは協力してイランの脅威に対抗し、経済制裁を強化するようアメリカなどに働きかけることで一致している」と伝えています。
中東地域では長年、イスラエルとアラブ諸国の対立が続いてきましたが、一連の報道は、イランの台頭で従来の対立構造が薄れ、共通の敵国とするイランに対抗するため、イスラエルとサウジアラビアが接近していることを浮き彫りにしています。」
アメリカのホワイトハウスにいるクシュナー、サウジのサルマン皇太子、それにイスラエルのネタニヤフ首相の間で三国同盟が結成されたとも読める記事です。産油国は、下落した原油価格に何とか対応しなければなりません。サウジ国内の政変も、その根底には資金不足があります。
第三次世界体制が生じるとすれば、この中東三国同盟とイラン・ロシアの対抗戦になる可能性が高くなってきました。トルコがNATOから離脱すれば、ロシア側に加わることでしょう。