トランプの調教を世界から期待されている安倍首相
日本の首相に飼いならされるアメリカの大統領とは。とにかく面白いエピソードです。
「ある日の「新報道2001」で、
「安倍首相はボンボンなのに、プーチンとかトランプとか不良と付き合うのがうまい」
とコメントしたら結構ウケたので、安倍さんに会った時にそう言ったら、
「だって不良には麻生さんで慣れてるから」
と答えたので、周りにいた人達が大笑いした。
別の時に番組で
「安倍さんは猛獣使いとしてトランプの調教を世界から期待されている」
とコメントしたら米紙ニューヨークタイムズに
「フジテレビ日曜朝の平井というコメンテーターは、安倍のことをアニマルトレーナーと呼んでいる」
と引用されたこともあった。(中略)
安倍さんに
「トランプってどういう人ですか」
と聞くと、
「仕事の話をした後に仕事とは関係のない話をできる人っているじゃない。トランプさんはそういう人だね」
という。
横にいた側近が
「仕事の話しかできないのはオバマだよな」
とつぶやき、安倍さんは
「そんなことないよ」
と言ったが、目が笑っていた。
安倍さんをシラケさせたオバマ前大統領
オバマ前大統領は安倍さんが就任後すぐに訪米を提案したら「忙しい」と断ってきた。
しばらく間を置いてもう一度聞くと「45分だけ会う」という。
ランチはなし。
温厚で冷静な菅義偉官房長官が「いくら何でもひどい。もう行くのはやめよう」と珍しくキレたのに対し、安倍さんは「まあオバマさんも忙しいから」となだめた。
交渉の末に会談時間は1時間に延び、ランチもセットされたが、会談の映像を見ると両者の表情は硬かった。
その後オバマが訪日した時に「寿司が好きだ」と言うので、日本一の寿司屋『すきやばし次郎』に連れてったのだが、オバマは席に座るなり、いきなりバインダーをカウンターにバン!と置き、「TPPの車の関税は...」などと仕事の話を始め、人間関係を築こうとしていた安倍さんをシラケさせた。
それに比べるとトランプとの食事は楽しい。
2人は酒を飲まないのでダイエットコークを飲みながら盛り上がる。
トランプはサービス精神が旺盛な人で、同じテーブルで萩生田官房副長官(当時)が前菜を残しているのを見ると、
「ハギウダさん、フロリダにはストーンクラブというおいしいカニがあるから食べないか」
と声をかけ、自らボーイさんに頼んで持ってこさせたり、昭恵夫人に
「キーライムパイというおいしいデザートがあるよ」
と持ってこさせたり、ほとんどおせっかいなオヤジである。
その後同じフロリダの別荘に来た習近平は強気の外交をした。
トランプにとってはタフな会談だったらしい。
習がフロリダを発ったらトランプはすぐに安倍さんに電話してきて、
「習が今帰った。シンゾー、君がいなくて寂しいよ」と言った。
ほとんど恋人かストーカー、そんな感じである。
しかもトランプの片思いである。
外交、経済、すべてにかなり頓珍漢なトランプに、毎回一から説明しなければならず、さすがに安倍さんがうんざりして外務省に、
「トランプにちゃんと事前にレクするように米国側に言ってくれ」
と文句を言ったことがあった。
外務省はその通りホワイトハウスに伝えたが答えは
「悪いがトランプは俺らの言うことは聞かない。だからシンゾーさんよろしくお願いします」
ということだったという。
これらの事実をどう評価するか。
米国大統領は何を言い出すかわからない。
外交、安保、経済、本当に心配なことが山ほどある。
しかしこの2人の友情(愛情?)があれば、何かトラブルがあってもフォローのしようがあるのではないか。
あんな奴だからこそ友達になっといてよかった、ということではないか。」
『シンゾーがいないと寂しい』トランプは片思いかストーカー?安倍外交は日本を取り戻したのか【後編】
最近はFNNの記事が冴えています。これも現場の記者ならではの感想でしょう。ここから浮かび上がるのは、トランプ大統領の意外な一面です。ビジネスマンとして、社交というものをよく知っている。意外と人づきあいがよい。気遣いができる。乱暴な外観からは予想できない意外な一面です。ですから、トランプ大統領は考えられているよりも、潔癖症で、筋が通っているといえそうです。これは、現在の日本では無視されている側面でしょう。
それに対してオバマ大統領の人間としての底の浅さは目を覆うべくもありません。このころは安部首相も苦労なさっていたのでしょう。