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僕をいじめないで、と習近平

習近平はかく語りき-中国国家主席珠玉のスピーチ集

 結局、習近平外交は完全に破綻したのです。

  「 中国の習近平国家主席は7年に及ぶ在位の中で最も重要な会談の1つに備えている。そのせいか、直接言及しないにしてもトランプ米大統領のことが頭から離れないようだ。
 トランプ大統領との会談を29日に控えた習主席は、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に際した他国首脳との会話の中で、トランプ氏を名指しするという挑発的な行為を避けつつ、事あるごとに貿易対立で悪いのは米国だと訴えている
 28日朝のアフリカ諸国首脳との会合では、トランプ氏の政治スローガン「米国第一」を痛烈に批判。「いじめ」には警告を発すると述べた上で、「自らの利益を第一に置き、他者を顧みないような試みはいかなるものも支持を集めることはない」と断じた。さらにデジタル経済について「公正で公平な市場環境」と「世界的なサプライチェーンの完全性と活力」を声高に求めた
 文在寅・韓国大統領との27日夜の会談でも、保護主義中韓関係に対する「外部の」いかなる影響にも反対すると述べた。
 G20での習氏の発言は、中国の全般的な流れに沿う。同国国営メディアは貿易協議の行き詰まりで米国を非難し、中国の強さを誇示する挑戦的な社説を発表しつつ、トランプ氏や通商担当当局者の名前を挙げることは控えている。中国政府は米国向けレアアース供給の制限を示唆しているものの、具体的な内容には踏み込んでいない。
 29日の米中首脳会談でどの程度の打開があり得るのか、対立の休戦が可能なのかはいまだ判然としない。関係者によると、この会談を前にした28日には中国の劉鶴副首相と米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が大阪のホテルで会合を持った。」

中国の習氏、名指し避けつつトランプ氏を執ように口撃-首脳会談前に - Bloomberg

 「とにかくトランプが悪い」と言えない気の弱い好青年、いや好中年が習近平なのでしょう。××が腐ったようなと言う言い方がありますが、気の弱さ全開マックスです。

 国内には味方はいません。ましてや国外にも頼りになる味方はいません。当然でしょう。粛清に次ぐ粛清で、ほとんど自派しか残っていません。海外でも同様です。一番力があるのはロシアですが、裏切ることが確定しているような相手です。のこりは、北朝鮮パキスタン、それに加えてカンボジアぐらいのものでしょう。中国のいうことを聞いてくれる国は。

 そして、そこに追い打ちをかけるのが、国内経済の不調です。強引に鉄鉱石とセメントを生産することで、不動産を立てまくっています。世界の鉄鋼の半分強を中国が生産するというのは異常な事態です。

 網膜は降りているのに必死に抗おうとしているのが現在の中国です。崩壊まではもうゴールが見えてきた状態と言っても良いでしょう。