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トランプ大統領を熱烈歓迎する米軍

 当然のことですが、今回のトランプ大統領アジア歴訪は、がっちり米軍のエスコートがつきます。逆に言えば、この時期に北朝鮮は手が出しにくいとも言えるでしょう。

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 「米海軍は、この10年で初めて、三隻の空母とそのミサイルを搭載した艦船を西太平洋に派遣します。北朝鮮との緊張が高まる中で、トランプ大統領が来週アジアを歴訪するためです。
 米海軍の発表によると、空母ミニッツとその打撃群が,水曜日に、中東での作戦を終えて、西大西洋地域に入りました。空母セオドア・ルーズベルトと一隻の巡洋艦と三隻の駆逐艦からなる打撃群も、この地域に入り、空母ロナルド・レーガンに加わりました。

 こうした海軍の重点配備は、より大きな戦力構築の一環です。トマホーク巡航ミサイルを発射できる空母打撃群に加えて、66名のシールズコマンド部隊と154機のトマホークを積載した米原潜ミシガンは、10月13日に釜山に到着しています。
 米軍の声明によれば、「米空母打撃群は定期的に西太平洋とインド洋に展開されている」とのことです。「これらの展開は,事前に計画された展開のサイクルの一部であり、空母打撃群の移動が重なることはまれではありません。
 それでも、西大西洋に3つの空母打撃群がそろうことはまれにしかありません。前回、米海軍が同じような展開を行ったのは、2007年8月のことで、その時は演習ヴァリアント・シールドのために、米空母ジョン・C・ステニス、ニミッツ、それにキティー・ホークが結集していました。」

North Korea Calls US Naval Exercise Preparation for Nuclear War - Bloomberg


 2007年7月には北朝鮮の核開発凍結に関する6カ国協議が妥結していますので、2007年8月の場合は、いわば負け惜しみにも見えます。今回は、空母3隻ぐらいであれば,いつでも展開できるという北朝鮮への恫喝になっていることは間違いありません。
 北朝鮮は、今後も、核兵器の保持を主張するでしょうが、今後も何度もこの種の恫喝を受け続けることになります。北朝鮮が,アメリカの挑発と、経済制裁にどれだけ耐えられるのかが今後の焦点になるでしょう。アメリカが先制攻撃を行う可能性は極めて低いのですが、北朝鮮が暴発する可能性は常に想定しておかねばなりません。