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ロシアと中國は今が一番仲良し

 

 まあ、仲良しなのはいいことですが。

 率直に言って、国際状況が煮詰まる中で、ことさら中ロ関係を小アップするのは何か背景があるのではと思ってしまいます。タス通信からです。

「 「ロシアと中国の関係はかつてないほど高いレベルに達した、とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ロシアと中国の善隣と友好的な協力の条約の20周年に捧げられたロシアのRossiyskayaGazeta新聞と中国の人民日報の反対意見で述べた。
「ロシアと中国の関係は前例のない高さに達し、21世紀の国々間の協力の完璧な例になりました。すべてのサクセスストーリーと同様に、今後数年間の動きを導く特定のベンチマークがあります」とラブロフは指摘しました。彼は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とその後の中国の指導者江沢民による善隣友好協力条約の調印が、両国間の関係における画期的な出来事になったことを強調した。
 「これは、ロシアと中国の人々の間の親密さと友情の長年の伝統を反映し、両国間の関係の新しいモデルのビジョンを概説しました。両国の中核的な国益に沿ったモデルと国民の願望であり、安定した多極世界秩序を維持し、安全と安定を保証する上で重要な役割を果たしている」と語った。
 彼によると、条約の主要な規定は、何百もの二国間文書の基礎を形成し、第三国との両国の関係のための法的枠組みの開発に影響を与えました。
 ラブロフは、モスクワと北京には、戦略的パートナーシップを強化するための「政治的意思、経済的実現可能性、および外交政策の優先順位の一致」があると述べた。」」

Lavrov lauds Russian-Chinese ties: ‘Relations have reached unprecedented heights’ - Russian Politics & Diplomacy - TASS

 アメリカに対抗するには中国とロシアが手を組まなければならなくなったということを認めているわけです。前回の米ロ首脳会談でも中国のことは議論されたはずですが、ロシアが対中包囲網に加わることを拒否したのでしょう。その答えがこの声明だと考えられます。ただ、戦争が始まった際にすぐにロシアが参戦するかどうかは疑問です。本当であれば、キッシンジャーのような人がモスクワに飛ばなければならないのですが、それもなさそうですね。困ったものです。