新しい国際秩序
中国との対決から、今世紀の秩序が生まれつつあります。
とあるシンクタンクの研究の概要を紹介します。
「中国は、2016 年の南シナ海仲裁裁判所の裁定と一致する南シナ海行動規範 (COC) に同意しないため、中国が東南アジア諸国連合 (ASEAN) と合意した COC は、オーストラリアの利益を損なうことになります。しかし、そのようなコードに対するオーストラリアの支持がなければ、東南アジア諸国や ASEAN、そして中国との関係を悪化させるだろう。
オーストラリアは、長きに渡る行動規範の交渉で得られた時間を使って、中国の違法な海洋権益の主張によって影響を受けた東南アジアの沿岸 5 か国との調整を行うべきである。オーストラリアは、国際法、特に 2016 年の仲裁判断との整合性の必要性を強調する必要があります。
バイデン政権は、南シナ海で航行の自由作戦(FONOPS)を実施するようオーストラリアに圧力をかける可能性が高い。そのような行動は、オーストラリアに対する中国の重大な反応を招く恐れがあります。」
Australia's South China Sea Challenges
少なくとも南太平洋では反中の拠点としてオーストラリアが振る舞わねばならないと明記されています。その結果、周辺諸国との関係が緊密になれば、中国が消えてしまった後の国際秩序が形成されつつあるとは言えないでしょうか。まあ、オーストラリアの天下になるとまでは思いませんが。対抗関係にあるインドネシアの発言権は下がるでしょう。