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中国亡き後のアジアの中心都市はどこか

 

 中国が今世紀の主役たり得ないことはもはや明白でしょう。

 では中国以外のどこがアジアの中心になるのでしょうか。と言う問題意識からこのニュースを見るとおもしろいでしょう。

「 シンガポールとマレーシアは1日、延期されていた両国の首都を結ぶ高速鉄道建設事業計画を打ち切ることで合意したとする共同声明を発表した。マレーシアが代償として関連コストを負担するという。
 350キロに及ぶこの鉄道建設計画は2013年に発表され、アナリストは総工費170億ドル前後と推計していた。
 18年にマレーシアのマハティール首相が債務圧縮と前政権による大規模契約の見直しを公約して就任した直後、高速鉄道計画は停止された。その後5月、計画変更を議論するため停止期間が新たに6カ月間延長されていた。
 両国の首相は共同声明の中で、マレーシアがいくつかの変更点を提案したが、12月31日の期限までに合意に至らなかったと説明した。」

マレーシアとシンガポール、高速鉄道建設計画中止で合意

マレーシアの鉄道は、ゆくゆくは中国本土と蒸すビル蹴られる予定だったので、シンガポールとの鉄道も、最終地点までの経路として考えられていました。しかし、マレーシアが中国との鉄道直結に後ろ向きになったので、本当だったらシンガポールまで行った路線が計画後と消滅したと言うのが真相でしょう。つまり、シンガポールが嫌がったので鉄道が消えたという事です。中国の周辺国家からはこのように中国への反発が頻発してます。中国のバブルがはじけ始めているので、この流れが本格化すれば、一帯一路の三カ国も一斉にきびすを返すことでしょう。

 そこで、本題なのですが、鉄道でさえ結ばれないシンガポールが経済の中心になれるでしょうか。これまでであれば大丈夫だったのですが、中国の暗黙の支援というものが消滅しつつある現在、今後反映することは困難なのではないでしょうか。とすれば、アジアの経済の中心は日本に回帰するのではないでしょうか。