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冷戦の名物と言えば

サリュート7(吹替版)

 それは宇宙開発競争でした。

第二次大戦が終了した時、ドイツのV1号やV2号と言ったミサイルの技術者はアメリカとソ連によって引き取られました。フォンブラウンアメリカに引き取られたのですが、当初宇宙開発競争ではロシアの方が先陣を切っていました。ですから、ロシア側に引き取られた技術者の方が優秀だったのではないかといわれたものです。しかし、ロシア側も宇宙開発では相当の犠牲者を出しており、そのことを隠蔽していたために、ロシアの方が進んでいると言う印象が生まれたようです。

 というわけで、米中間での冷戦の勃発は、宇宙開発競争という冷戦期のルーチンも自動的に始まることになりました。

NASAの火星探査機「マーズ・パーセベランス・ローバー」は、5台目の火星探査機として、今週木曜日にフロリダ州ケープカナベラルから打ち上げられる予定です。

 着陸後、ローバーは古代生物の痕跡を探し、岩石や土壌のサンプルを採取して地球に帰還する可能性があります。また、火星で初の動力飛行を試みるヘリコプターも搭載する予定です。

 一方、中国は今週の木曜日、「天文1号」(「天国への質問」)ミッションを打ち上げた。このミッションには、オービター、ランダー、ローバーが含まれており、中国は、他の国が火星を訪問するための段階的なアプローチをとってきた中で、最初に3つすべてを試していると自慢しています

 NASAのジム・ブリデンスタイン長官は、木曜日に「今日の打ち上げで、中国は火星の国際的な科学探査者のコミュニティに参加する道を歩んでいる」とツイートし、中国のミッションの成功を祈った。米国、ヨーロッパ、ロシア、インド、そして間もなくUAEが、科学的発見のエキサイティングな1年に乗り出すために火星はあなたを歓迎するでしょう。安全な旅を!天文-1!号"」

US, China jockey for advantage in space race | TheHill

米ソの冷戦期では月への到達が競争の目標でしたが、今回は火星に生命の痕跡を探ることが競争の目標になっています。アメリカのアポロの時と同様に、様々ン技術革新が起きると期待できますが、起きてほしくないのは、中国だけが火星に到達し、アメリカなどが立ち遅れてしまうという事態です。そうなると、中国の科学技術の方が優れていると世界的に宣伝されることになります。ですから、失敗してほしいとまでは言いませんが、アメリカに勝利してもらいたいと切に思います。