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一時停戦を求めた米中

西部戦線異状なし (字幕版)

そろそろ、一旦停戦しなければ、米国も中国も「息が出来ない」ということになるのかも知れません。

「 国務省のマイク・ポンペオ国務長官がハワイで中国共産党の最高幹部と会見する予定であると国務省が水曜日に発表しました。
 ポンピオは、スティーブ・ビーガン国務次官補とともに、ホノルルで中国共産党の政治局メンバーの楊潔篪と会談を行う。
 国務省は会議の詳細を提供しなかったが、双方は、世界の最大の経済の2つの間の関係を緊張させてきた多くの困難なトピックをカバーする可能性が高い。
 トランプ大統領は、新しいコロナウイルスの蔓延を中国に非難し、米国が先月世界保健機関との関係を終了させた主な理由の一つとして、北京が世界保健機関に影響を与えたとして非難した。
 ポンペオは、香港の安全保障統制の行使を前進させたことで北京を非難し、中国のインフラ計画に反対するために同盟国を結集し、アメリカで広がりつつある人種的不公正の扱いに於いて偽善的であると非難する中国政府官僚の努力を「卑猥な宣伝」として非難した。
 北京はこれらの非難を後押しし、外交部の報道官と国営メディアを通じてポンペオに対する個人攻撃を開始し、長官を「嘘つき」および「人類の共通の敵」と呼んだ。
 それでも双方は、1月に署名されたフェーズ1の貿易協定を維持し、構築することを求めてきました
 国務省は会議についてのコメントの要求をすぐに返さなかった、そして中国の外交部の報道官は記者によって尋ねられたとき詳細を提供しなかった。」 

Pompeo to meet with top Chinese official in Hawaii | TheHill

双方とも思いっきり悪口をいいあってから、「そうはいってもさ」といって歩み寄りを見せるのはまさしく「外交」と言うものなのでしょう。逆に言えば、ここで歩み寄っておかなければ、米中共に困るという現実があるということでもあります。焦点はこの記事にある通り、1月の貿易協定です。アメリカは農産物が輸出出来なくなれば、トランプが大統領選で敗北し、中国は自国民が食糧不足で治安が悪化するというかなり酷い事態が待ち構えているからでもあります。オーストラリアに対して中国が強気に出たのは、オーストラリアには勝てるという根拠のない地震によるものでしょう。その文アメリカから買うからいいやというプラグマティックな動機によると考えられます。

 あれだけお互いに悪口をかわした後ですから、今回議論をするのがハワイの米軍基地内部とされているのでしょう。楊潔篪は中国外交の事実上のトップですから、話し合いは円満に終了すると思われます。ただ、中国側には隠し玉があります。それが北朝鮮です。金正恩亡き後、金与正をトップにすげ替え、中国のポーンとすることに成功しました。朝鮮半島のいざこざが中国の意図を反映したものであることはほぼ確実でしょう。表向きはまだ金正恩は生きていることになっているので、この欺瞞はわかりにくいでしょう。