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米国はロシアを許さない、多分ドイツも

ウクライナ・ファンブック: 東スラヴの源泉・中東欧の穴場国

 ウクライナと言えば、東欧の農業国なのですが、そこからクリミアを奪うという行為は第二次大戦以降の国際秩序を吹っ飛ばすという行為でした。これは弁解のしようがありません。

そこで、トランプ政権が改めて露西亜を制裁するというのは意味深い一手と思えるのです。

 「 トランプ政権は水曜日、ウクライナクリミア半島のロシア併合に関連する新しい制裁を発表した。
 財務省は、この地域でのロシアの攻撃に応じてウクライナで8人を制裁対象として指名し、そのうち7人はウクライナの許可なしにロシアの支援を受けてクリミアで政府職員として行動し、火曜日に欧州連合によって指名されました。
 米国の制裁措置はまた、モスクワに本拠を置く民間鉄道会社であるGrand Services Expressを指名し、ロシアとクリミアの間にサービスを提供し、CEOを務めています。
 スティーブン・ムニチン財務長官は声明で、この行動は「クリミアの自由で公正な民主的政治プロセスの回復に対する揺るぎない支援」を繰り返していると述べた。
 「調整された米国、EU、およびカナダの指定は、これらの非合法官僚が国際的に事業を行う能力を制限し、ロシアの継続的な侵略に立ち向かう大西洋横断同盟の強さを強調します」とムニューシン財務長官は言いました。
 制裁は、標的となる人々が米国によって管理されている資産にアクセスすることをブロックし、米国人が個人や事業体とビジネスを行うことを妨げます
 2014年にモスクワがクリミアを併合して以来、米国はウクライナでのロシアの侵略を阻止するためにさまざまな措置を講じてきました。これは西側が違法と判断した措置です。
 新たな制裁は、マイク・ポンペオ国務長官が外交訪問のためにウクライナに旅行する際に行われます
 米国とウクライナの関係は、トランプ大統領の弾劾裁判の中心でもありました。民主党が管理する下院は、ウクライナとの取引をめぐって彼の事務所を乱用し、その後の議会の調査を妨害したことでトランプを弾劾すると票決した。トランプは容疑を否定した。」

Trump administration rolls out new sanctions over Russian occupation of Crimea | TheHill

 ここに来てロシア制裁というのは、やはりドイツとの関係が年頭にあるはずです。

「 ロシアのプーチン大統領は11日、モスクワでドイツのメルケル首相と会談し、ロシア産ガスをバルト海経由でドイツへ運ぶ海底パイプライン「ノルドストリーム2」を完成させることを確認した。米政府はロシアのガス輸出拡大を阻止する狙いで、ノルドストリーム2に関する制裁発動を決定している。
 会談後の共同記者会見でプーチン氏は「ロシアは自力でパイプラインを完成させる」と強調。米制裁の影響で完成が数カ月遅れ、稼働は「今年末か来年の第1四半期にずれ込む」との見通しを示した。当初は2020年半ばの稼働が見込まれていた。」

独ロ、ガス管完成で一致 米制裁で稼働遅れも - 産経ニュース

ドイツとロシアが協力関係を強化することに米国は警戒心を抱いているのです。NATOのゴタゴタも、全てはドイツ発だったということになるのかも知れません。ロシアに制裁を科して、ドイツが手つかずと言うことはないでしょう。今後米国のドイツに対する態度が硬化する可能性は高まってきたと言えます。その意味ではドイツの自動車産業は大丈夫なのでしょうか。