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中国経済は回復しつつあるのか

3つの切り口からつかむ図解中国経済

 いやでも現実は直視しなければなりません。中国経済が回復しつつあります。

 中国経済の指標は銅の価格であるとされてきました。ここにきて同市場が復調しています。これは中国経済が、政府の相当の介入によって回復しつつあるのは事実でしょう。さらにチャイナボカンが遠ざかったかと思えば残念な気もしますが。

「 世界経済の変化を映す鏡と言われる銅相場が先週、急上昇した。中国の11月の輸入量が増え、米中両国が制裁関税を緩和することで合意したからだ。国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の3カ月先物は13日に一時1トン6216ドルと7カ月ぶりの高値をつけた。果たして昨年来の低迷を抜け出し、底入れに向かうのか
 銅相場が世界経済の変化を敏感に映すのは、電力インフラからエアコンなどの家電製品、自動車部品まで幅広い分野に使われるからだ
 2003年以前は安値が1トン1500ドル前後、高騰しても3500ドル程度のレンジを景気変動に合わせて上下していた。ところが中国経済の急成長とともに相場は大幅に水準を切り上げ、08月2月には1万190ドルの史上最高値を記録した。
 08年のリーマン・ショック時に一時3000ドル台を割り込んだ銅相場がV字回復したのは、中国政府が4兆元規模の景気対策を打ち出し、銅需要が再び力強く拡大したからだ。中国は世界で年2300万トンほどある銅の世界需要の5割を占めるようになった。世界経済の鏡とはいえ、銅相場が映す半分は中国経済ということになる。中国景気を診断する「ドクター・カッパー」という異名を持つのはそのためだ。チャイナ・ショックの急落場面の底となった16年1月には4318ドルの安値をつけた。」

銅相場が映す中国経済 晴れ間はみえるか? :日本経済新聞

1トン6000ドル台は大きな節目でしょう。まあ、米中合意第一弾が締結した効果と考えれば、まだ予断は許さない状況であるといえます。大切なのは今後の銅価格の動向でしょう。機会があればまた取り上げます。