ドイツ銀行とカタール
カタール航空は、乗り心地が良かったです。
ドイツ銀行もいよいよ年貢の納め時のようです。それは、ブルームバーグが次のように報じているためです。
「 クリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は自身の再建計画の成果が現れるまで待つ「忍耐」をこいねがっているが、最近ではドイツ銀と政府の接触頻度が増し、最終的なコメルツ銀との合併の臆測が強まっている。
両行の合併は良い解決策ではないとみる人は多いものの、ドイツ政府は景気が減速して事態が悪化する前にゼービングCEOがドイツ銀を立て直すことは不可能と考え、合併を考えていると政府の思惑について知る関係者が述べた。」
ドイツ銀:年央にコメルツ銀と合併も想定、再建不調ならー関係者 - Bloomberg
このままではドイツ銀行が倒産するのは不可避という状況のようです。しかし、破綻寸前の銀行にお金を出そうという御大尽もいるようです。それがカタールです。
「セーヴィングドイツ銀行CEOは2020年以前にいかなる合併の可能性も排除してきたが、彼はまた、私の計画が失敗した場合、それ以前に彼の戦略を変更しなければならないだろうと非公式に述べている。ドイツ銀行やドイツ政府の多くの当局者は、セーヴィングが利用可能な最善の選択肢としてコメルツバンクとの合併を支持している、とこの問題に詳しい人々は述べている。
同行が世論調査を行ったアナリストたちは、今四半期のグループ売上高が8年連続で減少すると予想している。最高財務責任者のジェームズ・フォン・モルトケは最近、12月は銀行にとって困難な月だとブルームバーグニュースに語った。
それでも、少なくとも1人の大株主が会社を倍増する準備ができているようだ。この問題に詳しい人たちはブルームバーグによると、ドイツ銀行はカタールからの新たな投資に対するコミットメントを獲得している。カタールはすでに2通りの経路でドイツ銀行に投資を行っている。さらなる投資は、国のソブリンウェルスファンドを通じて行われる可能性がある。」
カタールといえば、トルコとの関係が深い国として知られています。カタール断行に関しては、トルコが支援を行っています。しかし、トルコといえば、ロシア・ベネズエラとの枢軸の一カ国でもあります。カタールの状況が悪化すれば、そのままドイツ銀行の倒産につながるといえそうです。