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中国経済閣僚の決定

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 今回の全人代で主要な経済閣僚が決定されました。

時事通信からです。 

「中国の全国人民代表大会全人代、国会に相当)で19日、習近平政権の2期目の副首相、閣僚らが選出された。中国経済に悪影響を及ぼしかねない米中貿易摩擦を当面の優先課題に位置付け、対米重視の顔触れとした。経済の司令塔は習国家主席ブレーンの劉鶴副首相が担う。
 対米政策を取り仕切るのは習氏の盟友の王岐山国家副主席で、17日に就任済み。王氏の下で楊潔篪(ようけっち)前国務委員王毅国務委員兼外相が政治分野、劉副首相が経済をそれぞれ担当するとみられる。
 トランプ米大統領は対中強硬姿勢を強めており、貿易制裁措置を連発する構えを見せる。その内容次第では、中国経済が再び変調を来して失業者が大量発生し、習政権の足元を揺るがしかねない。

 19日の人事の目玉は、これまでほぼ裏方に徹してきた習氏側近の劉氏が表舞台に立ったことだ。王岐山-劉鶴」ラインの下、「対米貿易交渉チームを率いるのでは」(通商筋)と言われている。劉氏が有力候補と目されていた中国人民銀行中央銀行)総裁には、易綱副総裁が昇格。ただ、副首相として人民銀も統括する見通しで、金融政策決定で影響力を発揮しそうだ。」

中国、対米重視の政権人事=経済司令塔に習氏側近:時事ドットコム

 事実上、外相といっても王毅は、事務時間程度の権力しかありません。せいぜい使い走りといったところです。ですから、外交の主導権はこれまで楊潔篪がほとんどになってきたといっても間違いではありません。

 それに対して、今回は王岐山を軸に対米外交をやり直すという姿勢が見られます。

 対米外交において重要なのは、経済面での交渉です。それを担当するのが劉鶴になります。この劉鶴を補佐するのが易綱で、中国人民銀行中央銀行)総裁就任が決定しています。易綱は、改革開放後に米国に留学し、インディアナ大副教授まで務めています。テニュアも手に入れていましたが、その後帰国しています。今回の易綱の指名に関しては劉鶴の影響力が指摘されています。

 もう一つの柱は銀行監督部門トップの郭樹清になります。それ以外の主要官庁のトップは留任しています。

 今回の経済閣僚の人事では、対米シフトと言えますが、過剰債務問題や市場重視の企業制度改革に十分立ち向かえるかと言えば、それは疑問です。