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プーチン・ネタニヤフ会談

 11月22日のサミットについては少しお伝えしましたが、そのまえにプーチン・ネタニヤフ会談がありました。そこで議論された内容をお伝えします。

 イスラエルからのメールです。 

 「プーチン大統領とネタニヤフ首相は、11月21日に電話首脳会談を終えた。イランとヒズボラのシリア非武装地帯でのプレゼンスが協議の対象であった。プーチン大統領は、ネタニヤフ首相に、シリア・ヨルダン・イスラエルの国境が重なる地点からゴラン高原を経て、ハーモン山に到る停戦地域(de-escalation zone)の創設というトランプ大統領との交渉内容を伝えた。最南端の地域では20kmの幅があるが、北部ではゴラン高原沿いの国境から7kmの幅しかない。プーチンは1000名のロシアの憲兵が、治安を確保するために展開しており、この地域での停戦が破られないように監視していると述べた。
 それに対して、ネタニヤフは、非武装地帯そのものに異論を唱えているのではないと答えた。しかし、イランとヒズボラの軍勢がそこに存在しており、国境の治安が乱された場合、イスラエルは戦火を開かないとは約束できないと答えた。
 プーチンイスラエルからの緩い合意を獲得することに執心していたようだと情報源は語っている。ロシアは、11月22日のイラン・トルコ・ロシアのサミットを前にして、イランやヒズボライスラエルを攻撃させないと約束させたので、イスラエルにイランやヒズボラの軍勢を攻撃させたくなかったのだ。22日のサミットに出席したのはイランのロウハニ大統領、トルコのエルドアン大統領、それにロシアのプーチン大統領であり、シリアを戦争状態から平時に戻すことを承認することがその目的であった。
 ネタニヤフ首相は、イランとヒズボラが非武装地帯から撤退するように要求した。このことに対して、イスラエル軍情報筋は、プーチンがこの要求を受け入れなかったと伝えている。それは、プーチンがそこまでテヘランベイルートには影響力を及ぼすことが出来ないと断ったためであった。」

 アメリカがいない間に、シリアの戦後プランが形成されています。具体的な内容がわかり次第追ってお伝えします。