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ウォール街を怯えさせる北朝鮮

 いよいよアメリカでも北朝鮮の核の脅威が切実に感じられるようになったようです。

 

 産経新聞から紹介しましょう。

「(前略)

ニューヨークのマンハッタンには「デリバーリング・アルファ」なる金融のプロの間では名の通った会合がある。日本語に意訳すると「市場に勝つ」。米国を代表する銀行家や運用責任者が、ご自慢の投資戦略を開陳する集まりである。

 「デリバーリング・アルファ」は毎年夏、トランプ米大統領が住んでいたトランプタワーそばにある高級ホテル「ザ・ピエール」で開催される。今年は9月12日に開かれ、ムニューシン米財務長官ほか、米投資会社ブラックストーン・グループや米大手銀JPモルガン・チェースなど名だたる金融機関のトップが集まった。

 「デリバーリング・アルファ」は7年目になるのだが、今年は金融とは毛色の違った会話が交わされた。投資で考慮すべきリスク要因として、これまで俎上にのぼったことすらない北朝鮮問題が初登場したどころか、頻繁に強調されていたのである。

 

 ウォール街が北朝鮮問題に染まり始めている。ソウルや東京に拠点を持つ金融機関の一部は、「BCP」と呼ばれ、非常時の対応策を事前に定めた事業継続計画を真剣に検討し始めた。市場ではミサイル製造の米レイセオンといった国防株が買われている。

 米朝開戦で収益が上がりそうな米軍需産業13社を「戦争銘柄群」として指数化すると、北朝鮮がミサイル発射を本格化させた今年4月以来、14%も上げた。これは、市場全体の倍の実績である。(後略)」

【松浦肇の緯度経度】「対岸の火事」と決め込んでいた米ウォール街の住人が慌て始めた 「開戦は新月の夜が多い…」(1/3ページ) - 産経ニュース

 日本では、そろそろスルーされる傾向にある北朝鮮のミサイル発射ですが、徐々にウォール街も震撼させつつあります。むしろアメリカの方が実際のミサイルの危機を懸念する人が多いでしょうから、今後は、アメリカのマーケットの方に影響力がでることもあるでしょう。