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米中首脳会談実現せず

2020年「習近平」の終焉

 米朝首脳会談が不調に終わったことがトラウマになっているのかもしれません。

 「 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が貿易戦争に終止符を打つ合意に署名するための首脳会談は今月中には行われず、早くても4月になる公算が大きいと、事情に詳しい関係者3人が明らかにした。
 米中双方は交渉が進展したとしているが、トランプ大統領の米フロリダ州の別荘で行われると期待されていた首脳会談は、実現するとしても4月下旬になる見込みだ。関係者の1人が述べた。同関係者によると、中国側は貿易合意に署名するためだけの簡易な訪米ではなく、国賓としての公式訪問を求めている
 習主席のスタッフは、今月の欧州訪問後に場合によって米国に向かう計画を白紙に戻したと、別の関係者が述べた。詳細は非公開だとして関係者らは匿名を条件に語った。
 ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は今週、米中貿易協議でまだ「重要な問題」が解決されていないと述べていた。中国側も、合意が一方的な内容になる様相やトランプ氏の予測不可能な行動に警戒感を示している
 ホワイトハウスの広報室は米国時間早朝のコメント要請に応じなかった。中国国務院もコメントの要請に応じていない。」

米中首脳会談は月内に実現せず、少なくとも4月まで延期-関係者 - Bloomberg

 習近平は、最終的に交渉がすべてまとまるまでは、トランプ大統領とは会いたくないのでしょう。幸い、引き上げられる予定であった関税はまだあげられていません。

 ただ、大統領選が始まるこの時期に、あまり中国を一方的に批判し続けることも妥当ではありません。ですから、ある程度のところで妥協を図りたいはずです。しかし、その一方で金融市場の開放や中国による一方的な技術移転の要求の阻止などどうしても通しておきたい案件もあるのでしょう。

 右往左往しているうちに、中国の景気が悪化することになります。これは、もうすぐ爆発する時限爆弾のような気もします。マーケット的にはネガティブな話題ですね。