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ノープランの中国

義理と人情 日本人の行動原理を探る

 「止めてくれるなおっかさん。背中のいちょうが泣いている。男東大どこへいく」というのは橋本治氏の有名なコピーですが、いまだったら「男近平どこへいく」といったところでしょう。

 「 中国の習近平国家主席は同国指導部との異例の会談で、政治的安定を維持する必要性を強調した。景気減速の社会的な影響について共産党が懸念を強めている兆候が再び表れた。
 習主席は21日に北京で開いた地方政府幹部や閣僚との「セミナー」で、共産党は「主要なリスクを防ぎ、解決する」取り組みを強化する必要があると主張した。国営新華社通信が報じた。習氏は指導部が抱える懸念分野について、政治やイデオロギーから、経済、環境、外部状況まで幅広いとの認識を示した。
 新華社によると、習主席は「長期的統治の維持や、改革・開放、市場主導の経済、外部環境という点で、共産党は長期的かつ複雑な試練に直面している」と発言。「共産党は精神の緩みや能力の欠如、国民との距離、受動的で腐敗しているといった急激かつ深刻な危機に直面している。これは実際の状況に基づいた総合的な判断だ」と話した。
 同主席は2018年2月を含め、これまでも同様の警告を発してきたが、この日の発言には緊急性が高まったことを示す文言が盛り込まれた。党の「長期的統治」に対する「深刻な」脅威という言い回しは、これまで登場したことがなかった。今回の会合は部外者の入場が禁じられ、主席の発言全文は今のところ公開されていない。」

習主席が警鐘、中国共産党は「深刻な危機」に直面-景気減速を懸念か - Bloomberg

 もう共産党独裁はもたないかも知れないと弱音を吐いているのが今回の習近平です。ここまでハッキリと自信のなさを表明したことはありませんでしたから、今回の経済の不調はよほど堪えているのでしょう。

 ただ、現在は中国は冬休み、2月の春節が終われば、新たな年度が始まりますが、その時にまともに機能している中国企業はどれほどあるのでしょうか。

 おそらくは、春節の休みの時期に、ひっそりと企業を整理するケースが多発すると予想されます。休みから終わって帰ってきてみれば、職はなかったという労働者が多発しそうです。

 ですから、中国発のマーケットの変動が現れるのは、春節明けということになるでしょう。今からその時期を目指して全てが動いていくはずです。