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やっぱりドイツは中国が好き

 

日中戦争は中国の侵略で始まった

日中戦争は中国の侵略で始まった

  • 作者:阿羅健一
  • 発売日: 2016/02/26
  • メディア: 新書
 

 ドイツは中国から離れられないようです。

 中国側の発表なので、中国に不都合な話は載せられていません。

習近平国家主席は7日、ドイツのメルケル首相と電話会談を行った。新華社が伝えた。

習主席は、「中独の実務協力は新型コロナウイルスの感染拡大の影響及びその他の要素による妨害を克服し、安定の中で進展し、中国は5年連続でドイツにとって世界最大の貿易パートナーとなり、中独協力の強靭性と潜在力を体現した。中国側は、中国の新たな開放的発展のもたらすチャンスをドイツ企業を含む各国企業と共有することを望んでいる。ドイツ側が開放を維持し、両国企業の互恵協力拡大に一層の便宜を図ることを希望する。双方は来年の中独国交樹立50周年と北京冬季五輪を契機に、科学技術、教育、文化、スポーツ分野の交流を推進するべきだ」と指摘。

中国の発展はEUにとってチャンスだ。EUが独自に正しい判断をし、戦略的自主性を真に実現することを希望する。中国はEUと共に努力して、次の段階における一連の重要な政治課題を協議し、うまく処理し、各分野の実務協力を深化・拡大し、気候変動などグローバル・ガバナンスの問題で意思疎通を強化し、多国間主義を共に実行することを望んでいる」と強調した。

習主席はまた、「ワクチンは病を防ぎ、人を救うためのものだ。中国はワクチンの政治的利用あるいは『ワクチン・ナショナリズム』に反対する。ドイツを含む国際社会と共に、ワクチンの公平で合理的な分配を促進し、数多くの発展途上国がワクチンを得ることを支持し、手助けし、人類が共に一日も早く新型コロナに打ち勝つために貢献していきたい」とした。

メルケル首相は、「欧州と中国の対話や協力の強化は双方の利益にかなうのみならず、世界にも寄与する。ドイツはこのために積極的役割を果たしたい。ドイツは中国の第14次五カ年計画を重視しており、これがドイツと中国、EUと中国の協力に新たな重要なチャンスをもたらすことを期待している。ドイツは中国と共に新たな独中政府間協議をしっかりと準備し、できるだけ早く人的往来を再開し、新型コロナ対策、気候変動、生物多様性などの分野で交流や協力を強化したい。ワクチンの公平な分配、相互認証などの問題について中国側と意思疎通を継続することを希望する」とした。」

習近平国家主席とメルケル独首相が電話会談 --人民網日本語版--人民日報

このところ押される一方だった中国側のクリーンヒットですね。ドイツは米中戦争で米国が負けると考え始めているのかも知れません。それでも経済的な結びつきがある以上電話の一本ぐらいはかけるでしょう。むしろ問題はこの新華社の記事に含まれていなかった内容の方でしょう。

  そこでドイツの新聞を見てみると

欧州連合と中国の間の外交的緊張を考慮して、習近平国家主席は、中国とEUの間の関係を改善するために働くようにアンゲラ・メルケル首相に訴えました。水曜日のメルケル首相との電話での会話で、XiはEUに対し、米国の中国政策に関与することを許可しないよう求めた。新華社通信によると、EUは「独立して正しい判断を下し、真の戦略的自治を達成しなければならない」と習近平は述べた
 3月、EUは、ワシントンと緊密に連携して、1989年以来初めて中国に対して人権制裁を課しました。北京は、欧州議会議員と学者に対する懲罰的措置で対応した。その結果、欧州議会議員の多くは、12月に合意された投資協定の批准に疑問を呈しました。Xiは今、双方が「お互いを尊重し、干渉を排除しなければならない」と述べた。
 連邦首相府は電話を確認したが、未解決の問題も役割を果たしたことを一般的な言葉で示しただけだった。首相はプレスリリースで、「意見の相違がある問題を含む、あらゆる関係にわたる対話の重要性を強調した」と述べた。メルケル習近平の会話は、とりわけ、ドイツと中国の政府協議の準備に役立った。
 習近平は、中国との増加交換のために2022年2月に北京でオリンピックを使用するために連邦政府に呼びかけました。数時間前に、米国国務省はゲームの潜在的なボイコットを提起しました。国務省のスポークスマンは、ボイコットの可能性は「間違いなく」同盟国やパートナーと話し合うだろうと述べた。国務省は後に、そのような協議がまだ行われていないことを明らかにした。ベルリンでは、国際大会への参加の決定はスポーツ協会によって行われると言われていました。」

Peking verlangt von EU Distanz zu Amerikas China-Politik

これから判断する限りでは「中国を仲間はずれにしないで」「北京のオリンピックには必ず来て!」というお願いであったと判断できます。このままでは中国とEUの投資協定は反故になるので、その対策を協議したとも考えられます。