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ようやく決まった東アジア担当

Stillwell's Mission to China

スティルウェルと聞けば、思い出すのがフライングタイガーズですが、今回のスティルウェルは別人ですね。

 「 米ホワイトハウスによると、トランプ米大統領は17日、日本を含む東アジア・太平洋担当の国務次官補にデビッド・スティルウェル退役空軍准将を指名した。上院の承認を経て就任する。
 スティルウェル氏はF16戦闘機隊の司令官として米軍三沢基地青森県)で勤務したほか、北京の米大使館の駐在武官国防総省のアジア戦略立案部門の幹部などを歴任し、2015年に退役した。現在はハワイのインド太平洋軍司令部で対中国戦略部門の部長を務めている。韓国語と中国語に堪能で、片言の日本語も話すという。
 東アジア・太平洋担当の国務次官補をめぐっては、オバマ前大統領が指名したダニエル・ラッセル氏がトランプ政権発足から間もない昨年3月に退任。後任には次官補代行を務めてきたスーザン・ソーントン氏が昨年12月に指名されたが、政権内部で「中国に対する姿勢が弱腰だ」とみなされたことなどから承認手続きが進まず、今年7月末に退任した。
 中国との対立や北朝鮮問題などの懸案を担う国務次官補のポストがようやく埋まる見通しが強まったことで、トランプ政権の東アジア外交の態勢強化への期待が高まるのは確実だ。」

米国務次官補に元軍高官・スティルウェル氏を指名 - 産経ニュース

 それにしても、ようやくですよ。来年に向けて波が高くなる東アジア担当の国務省の担当者が不在というのは異常な事態でした。

 肝心のスティルウエル氏ですが、3000時間以上の飛行経験のあるパイロットであったようです。また北京の大使館にも駐在武官として勤務していたので、中国、北朝鮮を中心とするアジアの状況はよく理解しているものと思われます。

 正確には、これから、上院での承認が必要ですが、今回はほとんど問題がないでしょう。

 むしろ、注目すべきなのは、オバマ時代の国務省の人材が次々職を辞しているという事実です。これは、それだけトランプ政権との政策の方向性が異なるためと考えることができます。

 今回の任命でようやくアメリカも東アジア外交のスタートラインに立ったと得言えるかもしれません。