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インドを支持するフランス

歌劇《ラクメ》?若いインドの娘はどこへ(鐘の歌)

歌劇《ラクメ》?若いインドの娘はどこへ(鐘の歌)

産経新聞からです。

 「フランス、インド両国は10日、インド洋での軍事協力を定めた合意文書に調印したと発表した。訪印中のマクロン仏大統領はニューデリーでモディ印首相と行った共同記者会見で「インド洋や太平洋で覇権はあってはならない」と述べ、中国の海洋進出を暗に牽制した

 10日の合意は、軍基地の相互利用を認める内容。フランスはインド洋の海外領土レユニオン島のほか、中東のアブダビ、アフリカのジブチに海軍基地を保有しており、インドはこれらの拠点に寄港が可能になる。

 インドは、中国がスリランカパキスタンの港湾整備を通じて「包囲網」を構築することを強く警戒している。マクロン氏は会見で、「フランスはインドにとって欧州第一の戦略パートナーになる」と述べた。

 マクロン氏は1月、就任後初のアジア訪問に中国を選び、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」をめぐる経済協力で合意。インドはアジアで2番目の訪問先となった。両大国間でバランス外交を目指す一方、海洋安全保障では、中国に対抗するインド支援の姿勢を明確にした

 フランスはインド洋や太平洋に海外領土を保有。2016年の報告書「アジア太平洋安全保障」で、インドや日米、オーストラリアと安全保障協力を進める方針を明示した。」

仏とインドが軍事協力、インド洋・太平洋での「覇権」拒絶 中国の膨張を牽制 - 産経ニュース

 結局、インド洋、太平洋の海外領土を確保するには、安全保障面ではインドと組むのがベストであるとフランスが判断したということです。それにしても、アブダビジブチフランス軍基地を利用できるのは大きいですね。これで、インド洋におけるインドと中国の対立の構図で、インドがぐっと有利になりました。

 逆に言えば、中国はますます窮地に立たされています。かなり早い段階で、中印紛争が現実化する可能性が高く、その結果も既に明らかになりつつあります。