インド、セイシェル諸島に基地建設
第三次世界大戦が始まるとすれば、日米VS中国よりも中印の間で始まると何度も主張してきましたが、今度はインド洋でも本格的な対立の構図が生まれています。
「インドは、インド洋での中国の影響力増大に対抗するために、アフリカの海岸沿いに巨大な軍事基地を建設する準備を進めている。
マダガスカル北部のセイシェル諸島の新らたな施設には、海軍基地と海軍施設が含まれている。
この施設は、世界の石油供給量のほぼ半分が毎日輸送される主要な国際輸送レーンという戦略的に重要な拠点に位置している。
北京とニューデリーの間では、両国がモルディブに対する影響力の点で拮抗しているために緊張を高めている。
モルディブのアブドゥラ・ヤメーン大統領が中国の一帯一路イニシアチブに署名した後、競争は激化し、アジアの大国が新しい貿易インフラに数十億ドルの資金を投入することになった。
今月も2カ国間のにらみ合いが続き、11隻の中国軍艦が大規模な武力示威の一環として東インド洋を航海した。
セイシェルのアンプムアイランドにある新しい軍事基地は、インド海軍の拠点として使用される予定であり、船舶が給油し、自国から数百マイル離れた場所で補修を受けることができる。
ジャイシャンカールインド外相は、この計画を発表し、「この合意は、インドとセイシェルの関係をさらに深めるだけでなく、パートナーシップを一層引き上げるための我々の関与を強化する」と述べた。
先月、インドは、軍が滑走路、ハンガー、海軍施設を島に建設することを許可する20年契約を結んだ。
インドはすでにセイシェルに軍用機、ヘリコプター、海上ボートを提供している。
また、インドは情報収集活動を行うために島の一角にハイテク沿岸監視レーダーシステムを設置している。
何年もの間、セイシェル周辺の海域では重大なインドのプレゼンスが増大しており、インド艦艇は海賊対策のパトロールを頻繁に行っている。
インド海軍高官は、セーシェルの軍事施設の開発は、インド洋における中国の一帯一路政策を相殺する事を目的にしていると述べた。」
World War 3: India building huge island military base off Africa | World | News | Express.co.uk
このインドの動きはパキスタンのグワダル港の開発を初めとする中国・パキスタン経済回廊(CPEC)に対抗するものです。経済進出に加えて、中国の軍事力がインド洋に展開されるようになれば、インドは完全に包囲されます。
ですから、インドは日本以上に中国の進出に警戒しているのです。