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2018年の上院選は大波乱になる

 スティーブ・バノンがトランプ大統領の別働隊であることがいよいよ明白になりました。たしかに、リークを巡る事件では、彼がリークをしていたのだろうと推測できますが(笑)、それでも基本的な方針はトランプ大統領とスティーブ・バノンは変わらないということなのでしょう。それをうかがわせる事件がをお伝えします。

 

ワシントン・エグザミナー紙から紹介します。
 「トランプ大統領の女婿ジャレッド・クシュナーが元ホワイトハウスの主任戦略官であったスティーブ・バノンを絶賛したのは、現在ブレイトバートニュースの社主であるバノンがフォックスニュースのインタビューでコーカー議員の即時の辞任を求めた直後であった。
 バノンがクシュナーからショートメールを受け取ったのは、彼がショーン・ハニティーの番組に出演後、友人や同僚とマンハッタンで夕食をとっていたときであった。そのやりとりを見ていた2人の話によれば、大統領の義理の息子は、バノンに、素晴らしいインタビューだったと伝えてきたのだ。
 バノンの仲間は、ワシントン・エグザミナー紙に、「元ウエストウイングのスタッフ(バノン)に、クシュナーからメールがあったのは、8月半ばにホワイトハウスを去ってから初めてのことだ」と語っている。
 クシュナーのメールが送られてきたのは、フォックス・ニュースの主催者であるローラ・イングラハムとラジオ・プロデューサーのレイモンド・アロヨ、元トランプ顧問サム・ナンバーグ、ブレイドバートのエディター・マット・ボイルを含む、大統領の最も有名な支持者たちとバノンが、2018年の選挙の戦略を議論していた最中のことであった。
 「私たちは、インタビューのどの部分が良いとジャレッドが考えたのかまだ分からない」とバノンの知人は語っている。
 ケーブルテレビに出演することはまれな元ホワイトハウススタッフが、ハニティに語ったのは、2018年に再選されるどの上院議員も攻撃の対象にするということであった。唯一の例外はテッド・クルーズだが、それは、彼が共和党エスタブリッシュメントではないためである。
「私たちは彼ら全員を追求する」と、強硬派のポピュリストであるバノンは語っている。 バノンはまた、トランプ大統領をニューヨークタイムズ紙で批判したコーカー上院議員を批判した。テネシー州選出のコーカー上院議員は、「名誉と品位を持ち合わせているならば」「即刻辞任するべきだ」と主張している。」

www.washingtonexaminer.com


 クシュナーとバノンは中東政策を巡って論争していたはずです。中東からの撤退を主張するバノンと、中東への関与を求めるクシュナーの対立は、アフガニスタン問題をなんとか解決したいマティス国防長官に押し切られる形で、クシュナーの勝利で終わっていました。
 しかし、共和党内部の親中派を取り除くためには、議員の入れ替えがどうしても必要になります。いわばアメリカ上院の大掃除です。来年もアメリカ政界は激動が続きそうです。 もう一つこの記事で注目すべきなのは、バノンの仲間たちです。彼らが、今後、大きな発言権を持つことが予想されます。従来のメディアではなく、新興の勢力が台頭しつつあるのです。