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北朝鮮に対するアーネスト上院議員の発言

 今回紹介するジョニー・アーネスト上院議員は、州兵としてイラク戦での従軍経験があります。それだけ、軍に近い立場からの発言であるとはいえます。しかし、逆に、事情にも通じているわけで、少なくとも上院では「対北朝鮮開戦」への抵抗は、あまり大きくないといえそうです。

 

 今回もTheHillから紹介します。
 「アイオワ州選出のジョニー・アーネスト上院議員は、トランプ大統領の北朝鮮に対する戦闘的なレトリックが、北朝鮮の核の脅威を封じ込めようとするアメリカの努力の妨げにはなっていないと述べました。
「この場合、それ(トランプの発言)が決定的要因だとは考えません」とシンクタンクCSISのフォーラムでジョニー・アーネスト上院議員は述べました。
 「思うに、北朝鮮はもう長い間核能力を獲得するために努力してきました。その行動を引き起こしたのがトランプ大統領の発言とは考えられません。これ(北朝鮮の核開発)は、政権交代以前から既に長い間継続しているのですから」と上院議員は続けている。
 トランプ大統領は、北朝鮮が核ミサイル計画を進めていることに対して、8月以来北朝鮮に対する批判を強めている。
 8月には、トランプ大統領は、北朝鮮がアメリカを恫喝し続けるならば、アメリカは、北朝鮮に「業火と憤怒」を発すると語りました。
 先週の国連総会では、トランプ大統領は、北朝鮮核兵器の開発を継続するならば、北朝鮮を「完全に破壊する」と恫喝し、金正恩を「ロケットマン」といってあざけりました。
 トランプ大統領がツイッターで、「北朝鮮の外相がチビのロケットマンの考えを繰り返すならば」北朝鮮は「もう長くないだろう」と述べたために、両国間の緊張はさらに高まりました。
 月曜日には、北朝鮮の外相はトランプの北朝鮮への恫喝を「宣戦布告」と見なすと述べました。
「もし、トランプ大統領が、北朝鮮が我々に刃向かうならば、我々も全力で対抗すると言っているのならば、やはり我々(議員)も全力で反撃するでしょう。北朝鮮が核を所持している以上、その点に関しては何の混乱もありません」とアーネスト議員は語っている。彼女は、イラクで陸軍州兵中佐として従軍しています。
 「トランプ大統領の言葉が状況を悪化させたとは思いません。どちらかと言えば、トランプ大統領の言葉は、核弾道をミサイルに搭載しようとする努力を継続すればどうなるか北朝鮮に警告を送っているのです。彼らが核ミサイル技術を使用するならば、我々はそれらを追求します」
 とはいえ、木曜日に発表されたフォックスニュースの世論調査によれば、アメリカの有権者の三分の二以上が、トランプ大統領の北朝鮮のコメントは役に立たないと考えています。」

thehill.com


 つまりは、軍の目から見れば、一連のトランプ大統領の北朝鮮に関する発言は全く問題がないということでしょう。ただ単に、予算獲得という観点だけでなく、北朝鮮に対する軍事活動への抵抗の少なさを暗示しています。つまり、状況が悪化すれば、議会は全面的にトランプ大統領をバックアップするであろうと予想出来るのです。