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徐々に明らかになる北朝鮮の背景

 まあ、十分に予想がついていたことですが、バックはあの国でしたね。

 

 NHKから引用します。
北朝鮮外務省でアメリカを担当する幹部が25日、ロシアに到着し、近くロシア政府の高官と会談する見通しで、北朝鮮としては、核実験や相次ぐ弾道ミサイルの発射を厳しく非難して圧力を強める、アメリカ・トランプ政権をけん制する狙いがあると見られます。
ロシア入りしたのは北朝鮮外務省のチェ・ソニ北米局長で、25日、ピョンヤンからロシア極東のウラジオストクの空港に到着しました。
 ロシア訪問の具体的な目的や日程は明らかにされていませんが、ロシアと北朝鮮の関係に詳しい外交筋によりますと、チェ局長は近く、ロシア政府の高官と会談する見通しだということで、会談では、朝鮮半島情勢をめぐって意見を交わすものと見られます。
 ロシアと北朝鮮の関係をめぐっては、チェ局長が今月18日、ピョンヤンに駐在するロシア大使と朝鮮半島情勢について意見を交わしていたほか、国営メディアが、今月22日と23日にロシア大使と大使館員が、北朝鮮で革命の聖地とされるペクトゥ(白頭)山を訪れたと伝えるなど、両国の接近をうかがわせていました。(後略)」

北朝鮮の北米局長 けん制狙いで近くロシア政府高官と会談か | NHKニュース


 これまでも北朝鮮とロシアとの接点はあったはずで、ここにきてこれ見よがしに北朝鮮のアメリカ担当者とロシア政府高官が会談を行うことを明らかにしたということは、北朝鮮自身が今回の国連総会をめぐるやり取りで実は追い詰められていたということを示す何よりの証でしょう。特に「(北朝鮮)国営メディアが、今月22日と23日にロシア大使と大使館員が、北朝鮮で革命の聖地とされるペクトゥ(白頭)山を訪れたと伝える」というのは、自国民に向けて、米国との対立が深刻化しても大丈夫だと言うことをメッセージとして伝える目的があったと考えられます。
 中国はといえば、10月に控えた党大会まで内外の状況の安定化に腐心していますから、厄介ごとを起こす北朝鮮に憤っているはずです。アメリカが持ちかけた金融制裁にもすぐに加わったのは、そのためでしょう。
 アメリカはといえば、ゆるゆると北朝鮮の対応を様子見ということなのだと思います。もちろん「太平洋に水爆」という爆弾発言があれば、見せしめにB1爆撃機北朝鮮近辺まで飛行させるという具合です。
 イランの問題では、核合意破棄に対する国際社会の反対の声は大きいのですが、さすがに北朝鮮をかばう国は少なそうです。
 したがって、しばらくの間はアメリカも含めた周辺諸国北朝鮮の対応待ちということになるでしょう。