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北朝鮮情報 在韓米軍の動向(追記あり)

 北朝鮮情勢が流動化するかどうかの目印になるのが、在韓米軍(とその家族)の動向です。これが判明した経緯が問題なのですが…。

 

 実は、先週の木曜日にメールとSNSを用いた米国防総省の家族と先頭にかかわらない職員の退避命令が国防総省から出されました。しかし、有ろうことかこれが偽のメッセージだったのです。

 在韓米軍司令部も置かれる反フリーズ基地の公式フェースブックで、今回で回ったメッセージが偽であったことが発表されています。

 在韓米軍の公式発表では「在韓米軍はこのメッセージを出していない」とのことです。さらに「すべての国防総省の職員の家族は、韓国からの脱出に関連した連絡を軍の職員と非戦闘員退避担当代表に確認するように」とあります。
 ですから、よいニュースとしては在韓米軍の家族の退避は(少なくとも先週の金曜日の段階では)ない。悪いニュースはメールやSNS上に偽の退避メッセージが現れたということでしょう。これは、米軍をかく乱するための、おそらくは北朝鮮側の工作とみられます。

 しかし、とりあえず今週はまだすぐに戦争につながることはなさそうです。図らずも偽のメッセージで重要な情報が得られたわけですから、これでよしとせねばならないでしょう。

U.S. Forces Korea: Evacuation message is fake

 

(追記)産経新聞には次のように報じられています。

「日米首脳会談でトランプは安倍にこう告げた。

 「まあ、当面は制裁の効果を見る。効かなければさらに制裁をかける。どの時点で北朝鮮が対話を求めてくるかな…」

 軍事行動をちらつかせながらジワジワと締め上げるトランプ流の外交術。その矛先は北朝鮮だけでなく、韓国にも向けられていた。」

【日米韓首脳会談】針のむしろだった文在寅大統領 トランプ米大統領と安倍首相の連携プレーにタジタジ… 「ハッピー・バースデー」で絆の演出も - 産経ニュース

 例の北朝鮮の水爆発言は、その後のものですが、この水爆発言に対してトランプ大統領が打った手が軍事的な威嚇でした。産経新聞は次のように報じています。

「【ワシントン=黒瀬悦成】米国防総省は23日、グアムのアンダーセン空軍基地に配備されているB1B「ランサー」超音速爆撃機2機が、沖縄に配備されている米空軍のF15C戦闘機に護衛されて北朝鮮東方沖の国際空域を飛行したと発表した。

 発表によると今回の飛行は、今世紀に入ってから南北の軍事境界線を越えて最も北方まで進入。同省は声明で「北朝鮮の無謀な行動を(米軍として)いかに深刻視しているかを明確に示すものだ」と強調し、「太平洋上での水爆実験」などに言及した北朝鮮金正恩体制を強く牽制した。(後略)」

【北朝鮮情勢】米のB1爆撃機、北朝鮮東方沖を飛行 “太平洋上の水爆実験”牽制 - 産経ニュース

 したがって、威嚇合戦は続いているが、まだ本格的な戦争に突入するわけではないという結論になります。ただ、北朝鮮の反応がますます過激になる場合も想定できます。その場合は、急激に事態は悪化すると考えてよいでしょう。