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文在寅大統領は寝言を言っているのか。

 韓国の文在寅大統領は9月7日にウラジオストクで第3回東方経済フォーラムの基調演説を行いました。そのないようが何とも言えない内容でしたのでお伝えします。

 

 まずはハンギョレを引用します。
 「文大統領は、ウラジオストクなどのロシアの極東地域を「ロシアの祖先が開拓し、韓国の先祖たちが移住して、共に生きてきた基盤」だと紹介した後、北方地域との経済協力に向けた意志を強調し、「新北方政策」のビジョンを明らかにした。新北方政策は、文大統領が今年7月に「ベルリン構想」で明らかにした「朝鮮半島新経済地図」構想と一致するもので、ロシアの極東地域や中国東北3省、中央アジア、モンゴルなどユーラシア地域諸国との経済協力を活性化するものだ。文大統領は「新北方政策は極東地域の開発を目標とするプーチン大統領の新東方政策にも相通じるものがある」とし、「新北方政策と新東方政策が会う地点がまさに極東だ。韓国が推進する新北方政策もロシアとの協力を前提にしたもの」だと述べた。さらに、文大統領はロシアが主導しているユーラシア経済連合(EAEU)と自由貿易協定(FTA)を早期に推進することを望んでいると明らかにした。また、ガス・鉄道・港湾・電力・北極航路・造船・雇用・農業・水産など9つの分野を具体的に取り上げて、「ロシアと韓国の間に9本の橋を架け、同時多発的な協力を成し遂げていこう」と提案した。文大統領は演説の後に続いた司会者との一問一答で、「後代に残したい経済的遺産は何か」いう質問に対し、「韓国の鉄道が北朝鮮を越えてシベリア鉄道へ、中国の鉄道へとつながることを望んでいる。釜山(プサン)から出発した列車が欧州に、ロンドンまで行くことができる世の中になってほしい」と答えた。また、「ロシアのガスが北朝鮮を経て、ガス管を通じて韓国まで届くことを望んでいる」と述べ、新北方政策の政策のビジョンを強調した。」

「南北ロ、9本の架け橋で北朝鮮核問題を解決」文大統領「新北方政策」構想を発表 : 政治 : ハンギョレ

 韓国の国家戦略、特にロシアとの関係をどう捉えているのかを表している発言であろうと考えられます。ただ「「後代に残したい経済的遺産は何か」いう質問に対し、「韓国の鉄道が北朝鮮を越えてシベリア鉄道へ、中国の鉄道へとつながることを望んでいる。」という発言には思わずのけぞりました。そもそもどうして北朝鮮を通過できるのでしょうか。北朝鮮は軍事的活動をやめないと考えているのでしょうか。これでは、第二次朝鮮戦争の勃発と共に韓国も大きな被害を被る(最悪の場合国家が消滅する)のも仕方がないでしょう。本当に韓国はこれからどうなるのでしょうか。