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泣かせるフランス側の発言

 

 中国との戦争が迫る時にフランス側からこのような発言がなされるのは、実に有り難く、おもわず涙が出そうになりました。

 「 陸上自衛隊と米海兵隊、フランス陸軍は15日、九州で離島防衛訓練を実施した。仏陸軍が日本国内の訓練に加わるのは初めて。沖縄県尖閣諸島周辺では中国が活動を繰り返しており、万が一への対処能力を高める。法の理念や価値観を共有する欧州と東アジアの安全保障で協力する姿勢も示した。
 15日午前10時40分すぎ、雷雨の陸自霧島演習場(宮崎、鹿児島県)。自衛隊のヘリ「CH47」から仏軍兵が次々と降りた。陸自の離島防衛専門部隊「水陸機動団」と米海兵隊が周囲で銃を構えて警戒した。
 当初の訓練計画では海上の艦艇から仏軍兵を乗せたヘリを飛ばす予定だった。悪天候のため、仏軍は相浦駐屯地長崎県)から陸路で演習場に入り、ヘリに乗った後に現場に降下した。
 上陸の手順を確かめると次は戦闘になる。演習場内の市街地を模した場所に移動した。
 午後1時すぎ、敵の侵入が疑われる空港施設を奪回する作戦を始めた。陸自と仏軍が障害物を爆破して進入路を確保する。仏軍兵がターミナルビルを模した建物へ慎重に突入した。
 3カ国での訓練は17日まで続く。この間は敵の攻撃を想定して夜通しで共同監視もする。16日は実弾を使った射撃演習をする。
 仏軍は「第6軽機甲旅団」の60人。アフリカなどで実戦に参加した経験豊富な部隊だ。陸自100人、米海兵隊60人で200人以上が連携して動く。同時期に九州西方の海上と空では海上自衛隊と米仏、オーストラリア軍も共同訓練している。
 仏陸軍のアンリ・マルカイユ中佐は15日の記者会見で「我々は太平洋の一員との認識を持っている。日米と肩を並べて認識を共有し、運用の手順を共有することは重要だ」と語った。
 日米安全保障条約を結ぶ米国と違い、仏軍が日本を守る義務はない。日本でわざわざ上陸と戦闘をあわせた離島防衛の訓練をするのは、近隣へのメッセージになるからだ。
 日本で離島防衛の重要性が問われている場所といえば尖閣であり、一番の脅威は中国だ。仏軍の参加は、日本周辺での中国の活動に「フランスも安全保障上の関心がある」と示す発信になる。
 日米仏は主要7カ国(G7)の会議などで、航行の自由や国際法の順守の重要性を繰り返し確認してきた関係だ。いずれも日本周辺では中国の海洋進出への警戒を示す言葉になる。
 訓練に参加した開雅史・第1水陸機動連隊長は会見で「フランスは自由で開かれたインド太平洋ビジョンを共有する同志国だ」と強調した。「仏軍との連携は日本周辺の抑止力、対処力強化に不可欠だ」と明言した。
 中山泰秀防衛副大臣は記者団に、特定の相手国を想定した訓練ではないと断った上で「お互いの国々の交流を深めてプレゼンスを発揮できるようにしたい」と述べた。
 離島防衛を想定し、上陸訓練に参加する仏陸軍(15日、霧島演習場)
フランスはベトナムカンボジアなどの旧宗主国で歴史的な関係が残る。アジアと欧州を結ぶ海洋交通路(シーレーン)が中国の活動で自由に航行できなければ自国にも影響が及ぶ。香港や新疆ウイグル自治区での人権問題もフランスの背中を押す。
 今回の異例の共同訓練はフランス側から持ちかけた。中国の抑止に積極的になったフランスの強い意志が表れている。
 今年後半にはフランスだけでなく、英国やオランダ、ドイツも軍の艦艇を日本周辺に派遣する。
 かつての欧州は中国との経済的なつながりを重視して、東アジアの安全保障の問題と距離を置く場合が多かった。いま欧州主要国は対中国で日米に足並みをそろえようとしている。」

日米の離島防衛訓練、仏軍初参加 対中国を念頭に: 日本経済新聞

 来たるべき中国との戦争は、まさしく人類の存続を賭けた戦いになる事をこのフランス側の発言は暗示しています。おそらくは、中国が勝利すると思っているのは中国だけなのでしょう。