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台湾問題の今後

BRUTUS特別編集 増補版  台湾

 台湾が現在の中国共産党政府と合体する意思はないのは明白ですが、仮の装丁として、中国大陸に民主国家が成立すれば、合同できるのでしょうか。

 今回の新型肺炎問題でも、台湾は徹底的に無視されています。

「 中国の反対で世界保健機関(WHO)に加盟できていない台湾が、新型コロナウイルスを巡り、台湾便の運航停止と情報不足という「二重苦」に見舞われている
 中国では新型ウイルスの感染者が1万7000人以上に達しているが、台湾の感染者はわずか10人。ただ、WHOは台湾を中国の一部としており、イタリア政府は中国便の運航停止措置を台湾の航空最大手・中華航空(2610.TW)にも適用した。
 台湾は新型ウイルスに関する情報をWHOから直接入手できない状況にも追い込まれている。
 台湾外交部の高官は2日、WHOに対し台湾を中国の一部と認識しないよう何度も苦情を申し立てているが、WHOの姿勢に変化はないと批判。
 台湾便については、ベトナム政府も運航停止を命じたが、台湾当局の抗議を受けて、1日に運航停止が解除された。
 中華航空によると、台湾当局はイタリア政府に抗議しているが、同社のローマ便の運航は現在も停止されている。」

WHO未加盟の台湾、新型ウイルス巡り「二重苦」 - ロイター

 問題はWHOだけではありません。中国共産党の差し金により、台湾と国交を持つ国々が、次々と国交を断絶しています。国際機関から排除され、外交関係を維持できないので、台湾一国で独立を維持することは今後困難になることが予想されます。

 その時、台湾は、民主化された中国本土と合併するのでしょうか。意外とその可能性は低いのではと考えます。その理由は、大陸とは文化が異なるためです。人間性がかなり崩壊したように見える大陸と再び合流することは、台湾の人たちにとっては耐えられないことでしょう。

 とするならば、アメリカ、もしくは日本に併合を依頼するという方法があります。アメリカにとっては、現在の中国共産党政府を倒せばよいので、台湾を引き取るかどうかは微妙でしょう。むしろ、日本ならば、元植民地ですから、引き受ける可能性が高いと言えるでしょう。