着実に進行する在韓米軍の撤退
ついに来るものが来たという感じです。今後は、在韓米軍はかなりの程度まで縮小に向かうでしょう。
「【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の国防部は3日、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管に伴い、作戦統制権を行使する「未来連合軍司令官」に韓国軍大将を任命することを決めた。
また、ソウル・竜山の米軍基地の移転により、韓米連合軍司令部本部をソウル南方、京畿道平沢の米軍基地キャンプ・ハンフリーに移転することで合意した。
韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官と米国のシャナハン国防長官代行はこの日、ソウルの国防部庁舎で韓米国防相会談を開いた後、このような会談結果を盛り込んだ共同報道文を発表した。
両氏は下半期に合同演習を行うことで一致し、今後実施計画を立てるために協力を強化することにした。
この合同演習は、韓国軍大将の主導で8月に「19―2同盟」として行われる合同危機管理演習(CPX)とみられる。韓米両軍の定例合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)に代わるこの演習では、韓国軍の作戦統制権行使能力を評価する初の作戦運用能力(IOC)検証が行われる。
国防部は「鄭長官とシャナハン代行は最近の朝鮮半島の安保状況の評価を共有し、朝鮮半島の完全な非核化と平和定着のための両国の外交的努力を支えていくという公約を再確認した」とし、「北の短距離ミサイル発射について憂慮を表明し、北の核・ミサイル活動に対する情報共有を含め、さまざまな分野で緊密な協力を強化していくことにした」と説明した。
今回の会談は4月に米ワシントンで行ったのに続き2回目となる。シャナハン氏の韓国訪問は1月の就任後初めて。
シャナハン氏は会談前の冒頭発言で「われわれは相互間の安定に挑戦する北朝鮮の全ての活動を監視していく。われわれの戦略は完全な準備を備えていると考える」とし、「北朝鮮が国際社会が求める規範と規則を責任を持って順守するまで、制裁を徹底的に履行していく」と述べた。
鄭氏は「昨年9月に結んだ南北軍事合意の履行は、朝鮮半島に軍事的緊張の実質的緩和と南北間の信頼構築のための基盤を提供してくれた」としながら「国防部はこのような基盤をさらに強固にするため、南北軍事合意を引き続き履行し、今年計画された合意事項が支障なく進められるように諸般の準備を続けていく」と説明した。 」
有事作戦統制権 韓国軍大将が行使へ=韓米国防相会談で合意 | 聯合ニュース
この有事作戦統制権は、以前に米国が韓国に変換しようとしたところ、もうしばらく米国が管理してほしいと頼んだ代物です。有事作戦統制権が韓国側にあるということは、少なくとも朝鮮半島で有事が起きれば、米軍が韓国軍の指揮下に入るということです。しかし、これは絶対にありえない仮定ですね。あの、韓国軍の下に入ることは米軍は、というかトランプ大統領は断固拒否することでしょう。ですから、形の上の同盟関係は残しても、米軍の韓国からの撤退はこれから急速に進むと予想されます。
米軍が韓国から撤退すれば、朝鮮半島有事はますます近づくことになるでしょう。