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対北朝鮮経済封鎖は失敗

 経済封鎖が失敗に終わったということは、軍事的オプションの可能性が高まったということでもあります。現在は平昌冬季オリンピックで、緊張が緩和しているようにも見えますが、オリンピックが終了した後は再び厳しい対決につながる可能性があります。

 産経新聞からです。

「 【ベルリン=宮下日出男】北朝鮮が核・ミサイル開発に必要な部品の調達のため、ベルリンの在ドイツ北朝鮮大使館を利用していた疑いが3日、浮上した。ドイツ情報機関の連邦憲法擁護庁のマーセン長官が独メディアとのインタビューで明らかにした。

 独公共放送ARD(電子版)などによると、マーセン氏は「ミサイル開発や、部分的に核開発のためとみられる調達活動がそこ(大使館)から行われていたと断定せざるをえない」と明言。2016年と17年にミサイル関連とみられる部品の調達を示唆する情報も把握したことなどを明らかにした。

 北朝鮮側が獲得しているのは軍事と民生の両用の部品とされ、マース氏はヤミ市場を通じて調達されているとの見方を指摘。その上で「そのような行為を確認すれば阻止しているが、すべてを把握し、阻止できたとは保証できない」とも語った。(以下略)」

北、ミサイル・核開発の部品調達に独大使館利用か 独情報機関トップ明かす - 産経ニュース

 ヨーロッパ諸国の公安機関として特に脆弱なのがドイツの憲法擁護庁です。ドイツはイスラム系移民に融和的であり、むしろ移民への反発をネオナチという名目で取り締まってきた経緯があるので、対テロでは能力が低いのです。また、冷戦期には憲法擁護庁の長官が東側に亡命したのも有名な話です。

 ですから、ドイツがだめなのはわかっているのですが、それでも、「今頃言うなよ」という感がぬぐえません。今後は北朝鮮の兵器部品購入は阻止してもらいたいものです。