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イスラム化するドイツ

クロッシング・ウォー 決断の瞬間(とき)(字幕版)

 あと30年もすれば、ヨーロッパからキリスト教信仰は途絶え、イスラム教徒が圧倒的に多くなることでしょう。

 「ドイツで「モスク税」の導入を支持する動きが広がっている。国内のイスラム教施設が依存する外国の資金源に、反民主的な勢力や過激派とつながっている恐れがあるため、こうした資金源への依存を減らすのが目的だという。
 独紙ウェルト日曜版(Welt am Sonntag)は12日、独連邦政府が議会からの質問に対し「導入の可能性がある」と回答したと報じた。自己申告に基づいて国内のキリスト教徒から徴収している「教会税」と同様の税制で、国内16州のうち複数の州が原則支持を表明しているという。
 ドイツでは、モスク(イスラム礼拝所)に外国資金源の影響が及ぶことへの懸念が高まっている独国内には、トルコやアラブ諸国の出身者を中心に推計500万人のイスラム教徒が暮らしている。
 独国内の約900か所でモスクを運営する「トルコ・イスラム宗教施設連合(DITIB)」は、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)政権の管理下にある。イマーム(宗教指導者)の給与をトルコ政府が支払っているほか、DITIBの複数の関係者には、エルドアン政権に批判的な独在住のトルコ人に対するスパイ行為の疑いもかけられている。
 ウェルト日曜版は、同紙が行った調査で、国内のモスク団体は独自に資金を調達できるようになるべきだとの主張に複数の州政府が同意したとも伝えている。」

ドイツで「モスク税」導入の動き、外国資金の影響阻止へ 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 ここでのモスク税とは、従来からあった教会税に相当するものです。つまり、ドイツ国民から税金を取り、それをモスクの運営にあてるのです。フランスの場合は政教分離が厳密なので、これは無理ですが、ドイツは国の税金でイスラム化が進められることになります。

 しかし、本筋はあくまでイスラム過激派対策です。ドイツの場合はトルコの影響力が強いので、その影響力を弱めたいというのが「モスク税」の目的といえるでしょう。

 しかし、結果として、ドイツという国家によるイスラム化が進むことにより、いずれキリスト教徒の比重は減少していくことでしょう。懸念されるのは、その段階でテロは起きないのかということです。公安大国のフランスですら苦労しているのに非力なドイツ憲法擁護庁にテロ抑止が効果的に遂行できるとは思えません。これまで問題にならなかったのは、問題にしなかったためという側面もあると思います。

 今後、ドイツだけでなく、ヨーロッパじゅうをイスラム過激派のテロが襲うことになります。これで、ヨーロッパ文明は静かに死に絶えるのでしょう。